第52話

三島ララさんが2階で休んでいる間


「どうするの?秋っち」


「とりあえず、案内してもらって念のために祓魔師(エクソシスト)にも一緒に来てもらって行くしかないね」


「そうよね…連絡してみるわ」


「頼むよ」


鹿嶋さんは祓魔師(エクソシスト)のリリベルさんに連絡しに行った。


「あの…ボクも一緒に探しに行ってもいいですか?」


「瑠璃君君は学校にちゃんと行くんだ。僕達に任せてほしい」


「…わかりました。」

ボクは役に立てなくて悔しかった



「社長!…あ、秋っち良いみたいよ」


「本当かい!?では今夜中に出発しよう」


「わかったわ」

鹿嶋さんはボクを見つめて


「安心して、私達がちゃちゃっと解決してくるから!」


「はい」


2人が支度している時に


「瑠璃君大丈夫ですよ!安心して学校に専念してください」


「楓さん…ありがとうございます。」



ボクは3人にお辞儀した後、帰宅した。


真夜中


「本当にありがとうございます。」


「いいんですよ!」


「みんなそれじゃあ行こうか」


秋っち、鹿嶋さん、楓さん、霜田さん、リリベルさん、ジュードさん、依頼人の三島ララさんの7人でその現場に向かった。



翌日


ボクはうわのそらでしばらくいた。


「おい!前野何ぼーっとしてんだ!」


「あ!すみません。」


クラスのみんながくすくすしていたが、ボクはやはり身に入らなかった。

学校が終わり、事務所に寄るが電気が付いていなかった。


「まだ、帰ってきてない」

(まだ日も経ってないからそんなすぐに帰ってくるなんてない!ボクのバカ!)



次の日も次の日も学校終わりに事務所に寄ったが、電気が付いていなかった。


ついに金曜日になり、流石に心配になり秋っちに電話かけたが、掛からなかった。

いつも通り、学校帰りに事務所に寄ろうとした時、


「瑠璃っち?どうしたの?」


「霞美さん…まだ帰ってきてないみたいで」


「え?まじで!電話した?」


「電話しました。みんなに…けど誰も出ませんでした。」


「流石に心配だよね…あ!そうだった合鍵で事務所に入らない?」


「合鍵?あるんですか?」


「うん!もしもなんか事務所に来たかったら合鍵で開けていいよ〜って言われてるからさ」


隠された合鍵を使い事務所に入った。



「これです!地図に印がついている所に行きました。」


「え?うちらじゃあ行くの厳しいよ…」


「祓魔師(エクソシスト)の人達に聞いてみませんか?」


「瑠璃っち!ナイスアイデア!…無理じゃない?連絡先とか場所とかうちら知らないし」


「あ…」


ボク達が落ち込んでいると


「困ってんだろ?」


振り向くと


「ルカさん/ルカっち!?」


「なんでいんの?」


「霞美さん…落ち着いて」


するとルカさんはボク達に住所が記載された紙を渡してきた。


「ここに行けばあいつらに会えるから行ってこい」


そう言われて、紙を見ると祓魔師(エクソシスト)日本支部の住所だった


「あ!ルカさんもしかして…」


振り向くといつのまにか居なくなっていた。


「なんなんあいつ」


「けど行ってみましょう!霞美さん!」


「なんか複雑だけどわかった」


ボク達は紙に書かれた場所へ向かった。


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