第46話


「ルカさん…探しても探しても結局同じ場所に戻ってしまいますね…」


「あぁ…俺達を近づかせない為か…」


「…私が案内します…なんとなくですがわかる気がするんです。」



そういうと、楓さんはボク達に支えられながら、前へ進んだ…ようやく着いた場所が大広間みたいな所だった。そこにいたのは女の人


「母上…何故こんなことを」


「ようやく来たのね…ウフフ」


「てめぇ…ほんの少し悪魔の力を感じるんだがよ」


「ウフフ…楓貴方が逃げ出した後、ある女に出逢ったのそこでこの力を貰った…楓が逃げた後じゃあないわね…前だったわ!アハハ」


狂ったように語り出し、笑い出す。


「その女って誰だ!?」


「教えないわ…あ!でもこれだけ教えてあげる…楓貴方は遠の昔に死んでるんだもの!」



「え?」ボク達は言葉を失った。


「どう言うことですか?母上!」


「えっとねーもし生きていれば、40代50代になってたかもしれないわねぇー」


「でも!楓さんは若いじゃあないですか!」


「だって…あの女から人形貰って魂をそこに入れたのが今の楓だもの」


「何故…人形に入れた?」


「あぁーそれわね…楓が作る人形はお金になるもの!」


「ふざけてやがる…」


「貴方のせいで楓さんの人生を壊したんですか?」


「そうねぇ…言うこと聞かなかったから、殺しちゃった!ニコ」


「狂ってやがる」


その話を聞いていた楓さんは、俯き、涙を流す。


「やっと…思い出した…私は母上に反抗したから、殺されてしまったんだ」


「楓さん…」


ボク達はかける言葉も出なかった


「さぁ!永遠にこの家で私たちのために人形を作り続けて頂戴!楓」


「人の人生なんだと思ってやがる」

ルカさんは楓さんの母親に向かって斬りかかる



「いやぁぁ…なんてねウフフ」


(斬ったが、手応えがなかった…陰陽師と連携して祓わねぇとヤバいやつだな…誰か無理矢理でも連れてくるべきだったか)



「ルカさん!」


「はぁ…瑠璃祓えるか?」


「出来るか分かりませんがやってみます。」


「俺が合図したら攻撃しろ」


「はい!」



(だが、本体がどこに…)


「あら貴方達、私達を倒せるのかしらウフフ…諦めて私たちのために動いてもらうわ」


「あはは」


「何笑ってるのかしら?ついにおかしくなっちゃった?」


ルカさん小声でボクに耳打ちをした。


「そう言うことか…瑠璃!家ごと潰すぞ!」


「何言ってるんですか!」


「家自体が本体だ!」


「どうしてわかったんですか?」


「ある人から貰ったこれが反応してるからさ」


そう見せられたのは綺麗なペンデュラムだった


「前もって腰に下げてたんだが、反応があってよ」


「ペンデュラムにそんな力が?」


「俺を一時的に育ててくれた人がくれたやつなんだ」


「そうだったんですね!わかりました!」


「じゃあ行くぞ!」


「はい!」

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