第9話 解決
「困ってるみたいだね‥楓」
「なんだ、あんたか、五色家当主殿」
「楓が居なくなって、探してようやく見つけたのに」
「悪かったよ‥五色家当主殿」
「楓!いつも言っているだろ私のことは紫苑か、しぃちゃんとか」
「悪かったって、言ってるだろしぃちゃん」
満足そうにニコリとした紫苑
「これは、とても厄介だね‥もし良ければ、私も明日、楓の所に行ってその女性を見てみたいんだけど」
「やめとけ‥」
「嫌だニコ」
「はぁ‥わかったよ」
「私と共に帰ろ‥そして、前みたいに一緒に寝よう」
「あ、バカか!あんた、もう俺は子供じゃねぇよ」
「私にとってはまだ子供‥いや、お兄ちゃんみたいな感じだろ」
紫苑を避けて、帰ろうとした時
「なんで、着いてくるんだよ」
家まで着いてきて、
その日は一緒に寝た
翌朝、みんなが、集まり、解決方法を探っていたら、
「やぁ!初めまして」
楓さんと男性が一緒に入ってきた
「もしや、五色家当主、五色紫苑殿ではないですか?」と鍵沼さんが言った
「うん‥そうだね!よく知って‥君、鍵沼君かい?」
「はい‥どこかでお会いしましたっけ?」
「内緒」
「それより呪われていると言う女性は?」
「今、呼んできます!」
「君、名前は?」
「前野瑠璃です。」
「ふーん前野瑠璃君ね〜」
名前を聞かれた後、女性を連れてきた。
「確かに、呪われてるね〜」
その女性の肩に手を置くと
「はい!終わり」
心の声‥今何したんだろう?
「今なんかやりましたか?」鍵沼さんが問いかける
「呪い解いたよ」
一同 「え!」
「でも、五色さん家の方にも」と芝山さんは緊張しながら言った
「ついでに払ってるよ〜」
心の声(鍵沼、霞美 、柚生)‥
規格外すぎる
「ありがとうございます。」
とお礼を言い帰っていく女性
「じゃあ、終わったことだし、楓一緒にご飯食べに行こうよ」
「いや、遠慮します」
心の声(鍵沼、霞美 、柚生、瑠璃)‥
どういう関係? 断っちゃうの?
「いいじゃん♪楓、前みたいに」
「ほっといてくれねーか」
と言って宍倉さんは事務所を出て行った
「‥楓」
「あの‥五色さんと宍倉さんはどう言ったご関係で」
「君、えっと瑠璃君と言ったね‥」
「楓が5歳の頃宍倉家は五色家傘下の家だったんだ‥けど、妖や、怪異が宍倉家を襲いにきて、一族が滅んだ‥私たち五色家が間に合えば、助けられたけどダメだった ただ、楓だけが運良く生き残っていて、私の母が楓を養子に迎えたんだ」
「そうだったんですね」
「続きがあって養子に迎えたは良いんだけど、私の母と私は楓を大切に育てようと思った‥周りはそんな傘下の人間別のところにやれと言われてしまったんだ‥でも、私の母は、決して諦めず、楓を育てたのはいいんだが、それから、10年後、私の母は、祓い屋としての任務に向かい妖との戦いで戦死してしまった」
心の中(一同)‥そんな事があったんだ
「私の母が居なくなってからというもの、楓の扱いが酷くなって、それに耐えられなくなったのか、16歳の時に五色家を出ていったんだ‥周りは厄介者が居なくなって清々すると言っていて、私は心底、嫌気がさしたよ」
「何にも、楓っちのこと知らなかった」
「楓君と出会ったのもその頃だ‥行く当てないから雇って欲しいって」
「確かに、そうだったわね」
「そうだったんですか、鍵沼殿、楓を見てくださりありがとうございます。」
「いえいえ」
心の声(鍵沼)‥五色家の当主に頭下げられる日が来るなんて
「また来ます‥楓をよろしくお願いします」
「わかりました。」鍵沼さんが答えた。
そう告げて、五色さんは帰っていった
しばらくして、「帰ったか?」と宍倉さんが訪ねてきた。
「帰りましたよ‥それで、また来るそうです。」
そう告げると
「はぁーまじかよ‥」
「なんで、避けるんですか?」
「どうせあいつに俺のこと聞いたんだろ」
ボクはビック!となった
「やっぱ図星か」
「すみません‥もしかして、サングラス付けているのって人の視線を避けるためですか?」
「ちげーよ‥」
「図星ですね!」ニコ
「うるせー鍵沼さん俺帰るんで次は本当に」
そう言って事務所を出た
「鍵沼さん宍倉さんと帰ります!」
「え!あ、うんわかった‥気をつけて」
宍倉さんが車で出ようとした時、扉を開けて
「あ!おい何勝手に入ってきてるんだ!」
「ウフフ、気分です!」
「意味わかんねぇー」
「これからどこいくんですか?」
「帰るだけだ」
「本当に?」
「今日は、いろいろあったから、スイーツ食べにいくんだ」
「今なんて?」
イラつきながら「スイーツ食べにいくんだよ!」
心の声‥可愛いところもあるんですね笑
心の声(楓)‥こいつといると調子が狂う‥
駐車場に車を停めた後、歩いてカフェに向かったその途中‥
「そこのお二人さん‥とても不思議な感じがするね‥」フードを被った占い師の老婆が言った
「少し、占ってみないかい?」
「興味ねぇーよ」
「特別に無料で構わないさ‥」
「え!無料で‥宍倉さん!やりませんか?」
「胡散臭いからやらねぇー」
宍倉さんの腕を無理やり引っ張り、占いを受けた
「おい、なんで勝手に‥」
「さっき言っていたことは何ですか?」
「まず、そこのえっと‥お二人の名前は?」
「前野瑠璃です!」
「‥」
「こっちが、宍倉楓さんです!」
「おい!何で見ず知らずのやつに名前教えんだよ!」
「なるほど‥前野君と宍倉君だね‥」
「それでは、お二人の事を占いましょう‥」
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