第3話 初仕事

しばらく、沈黙が続く中、資料をホチキスで止めている

心の声‥結構あるな…かれこれ2時間経ってるよ


なんとか、終わられた直後、


「ただいま〜みんなお疲れ様‥もうお昼だから、やし家の牛丼買ってきたよ〜」


と鍵沼さんがお昼ご飯を持ってきた。


「ふぁ〜また、やし家の牛丼なの…鍵沼っち」

芝山さんが言った。


心の声‥今までも、やし家の牛丼だったの?!


「今回は、期間限定黒毛和牛風の牛丼だよ」


心の声‥黒毛和牛風ってただの牛丼では


「鍵沼さん‥それってただの牛丼じゃねーすか‥」

宍倉さんが言った。


心の声‥あ、言った 言って良かったのかな?


「あ…(レシートを見て)普通の牛丼買ってたテヘ」


心の声‥鍵沼さん少し天然?て言うか、可愛く誤魔化した‥


「はぁ‥お昼買う前に連絡ぐらいよこして下さい。社長‥」

呆れ顔で、鹿嶋が言った。


心の声‥え!もしかして相談もせずに買ってたの?


「ごめんごめん、今度は相談するからさ」

「毎回そう言って、何度もやっているじゃないですか!」

心の声‥確信犯なの!?


「買っちゃったなら仕方ないっすよ‥」

「そうそう‥」

2人は言う


みんなでお昼ご飯を分けていた時、

「瑠璃君もどうぞ」

「いいんですか?」

頷く鍵沼さん

「ありがとうございます!頂きます!ニコ」


みんなでお昼ご飯を食べ始めて、


心の声‥久々だな‥大勢の人とご飯食べるの‥あれ


急に涙が出た。


一同「え!」

「大丈夫かい‥なんかあったの?」

鍵沼さんに聞かれて‥


「久しぶりに大勢の人とご飯が食べれて嬉しいだけです。」声を震わせながら言った。


「そうかそうか」鍵沼さんが優しく頷き、

「びっくりするだろうが!」怒った声で宍倉さんが言い、

「…」2人は黙って見ていた。


食事が終わり、


「はい!食べ終わって早々悪いんだけど、瑠璃君と霞美ちゃんには依頼に行ってもらいます!」


「え!なんでうちが、瑠璃っちと行くの?」


「同じバイト同士で先輩でしょ?頑張って!」


心の声‥え!嫌なの?ボクと一緒が


「はぁ‥わかったよ‥鍵沼っち…どこの依頼」


「3丁目の浅間さんの家でお手伝い、最近腰が悪くて大変だから依頼してくれたんだよ」

続けて言う

「あ、それと夕方頃、5丁目でお掃除あるから」


「あ〜わかりました。」めんどくさそうに承諾した。


心の声‥夕方のお掃除?


「じゃあ、行くよ瑠璃っち」

「あ、はい」

疑問に思いつつ3丁目に向かった


ー3丁目浅間さん家ー

「こんにちは、浅間のお爺ちゃん」

「こんにちは‥」

「こんにちは、来てくれてありがとうね、霞美ちゃんともしかして、新人さん?」

「あ、はい!最近バイトで入った前野瑠璃です。よろしくお願いします。」


「元気が良くていいね‥」


「そう言えば、何すればいいの?」

心の声‥敬語使いましょうよ‥


「庭の掃除と家の掃除お願いしてもいいかな?」


「うーん‥メンドクサイケドあ、はいやります!ニコ」


心の声‥メンドクサイケドって小声で言ったよね


「瑠璃っち庭掃除よろ‥」


「あ、はいわかりました。」

こうして、初仕事が始まった。

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