第8話 高校入学 JKネオン誕生
中学3年間 振り返ってみてもやっぱり順風満帆なんていかなかった
だけどわたしはわたしなりに精一杯やってきた
及ばないところ、足りないところはホントに多々あったけど どの子もみんな中学生 失敗や間違いなく歩んできた子なんていない そう思ってる
高校だって志望校に合格できたのも自分の頑張りあってのことだ
間違いも正解に変えてけるかはこれからのわたしにかかってる!
中学生になったときも思ったけど 高校生になっても仕切り直しのつもり
もはやわたしを身長でからかう人もいないはず
中学3年生での経験がわたしに少しの自信をつけさせていた これからがわたしの青春を謳歌する時なんだ!
ーそしてわたしは晴れてJKになったー
高校生⋯なんだか特別な響き
自分で考え選んだ学校 受験のドキドキも味わった
がんばった先に掴んだ合格の喜びも知った
少し大人へ近づいたような
その分考えて行動しないと中学の時とは違う責任のようなものを感じる
子ども以上 大人未満と言う特別な存在
高校生になったことをわたしは噛み締めていた
高校では部活動は絶対にやりたいと思っていたわたしは陸上部に入った
中学の間はバレー部の件があったために身体を動かすことが好きでも運動部には入っていなかった
内心高校生になったら部活はやりたいとずっと思っていていろいろ考えていたからだ
考えた結果として陸上部にしたのは 団体競技はやめておこうと思ったのとタイムが全ての陸上の世界では自分に勝つことこそが命題だと思えたから
誰かと競うのではなく自分のタイムと競う
敵は以前の自分となるところが今までのわたしの負けたくないと重なったと言うところだ
体格もよかったわたしは100メートルの種目だけに専念することにした
今までのがんばりが勉強面でも報われてわたしは晴れやかな思いで高校生活をスタートさせることができた
そして嬉しいこと続きで花凜ちゃんも同じ高校に合格していたことだった 元々花凜ちゃんはかわいくてなんでもできる素敵な子だったしね
しかも同じクラスだった
中学でも仲良しだったわたしたちは他校の生徒たちと馴染むまでの期間も楽しく高校生活を過ごせていた
中学からわたしの通う高校に進学したのは思いの外少なく そのことが高校生活を余計に新たなものに感じさせてくれていた 中学までは小学校からの持ち上がりみたいなものだったから
こうしていろんなことが整いわたしは高校生活をスタートさせた
わたしのことをからかうものもいない、勉強だって聞かれたら教えられるくらいになってる スポーツだって思い切り楽しめる! 今までの苦労がなんだったんだって思える高校生活
日々楽しかった 悩みがないってこういうことかとさえ思えた
小〜中学校のつらい日々をがんばって乗り越えてきたからこそ
今までは身体の大きさで目立ってたわたしは いつの間にかその存在で目立つようになっていってた
それでもわたしの男子への嫌悪感は根強く在った
自分では気にしていないと思っていても こうして考えてること自体が気にしてるの表れなんだよな
心のどこかに残るしこりのような気持ちは
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