第２章

精神科医はかつて英語でエイリアニストと呼ばれたが、これは「異質な、異国の」を意味するエイリアンから派生した言葉である…

正気と狂気を揺るがす、精神病院潜入…

ピアソン医師は慎み深いヤク中で1日に３度ずつ半グレーンずつ打つことにしている…

「シニョーレピエタ。神よ、憐れみたまえ！」エフレムは叫んだ。「われらをを解放したまえ、おお、神よ！」「ご用は？」PG（鎮痛剤。樟脳を加えたアヘンチンキ。これから麻薬を抽出する）を1クォートとネンビー百だ…ピアソン医師は嫌悪の表情を浮かべてその少年を見つめた…人は尋ねる、どうしてそこに入ることになったのか、と。彼らが本当に知りたいのは、自分もそこに入るはめになる可能性はあるのか、ってことだ。本当の質問のほうに私では答えられない。わたしに言えるのは、入るのは簡単よ、ただそれだけ。