前世で最愛の彼女が殺されました。なので、もう一度やり直して彼女を守りつつ溺愛したいと思います。

ゆきだんご

第1話 プロローグ

「ご臨終です。」



は?



「みか…みかぁ…。」

「母さん落ち着いて!」



は?



「晴馬君、みかを殺した奴に心当たりはないか…?」



は?



「晴馬君?」



みかが死んだ?みかが…

「…っ!」

「晴馬君―…⁉」



楠みか。中三。俺―風雲晴馬の彼女。享年十五。

楽しいときは鈴を転がすように笑い、悲しいときは真珠のような涙をボロボロとこぼす、そんなやつだった。

誰にも譲らない、独り占めしたい―…本気でそう思わせてくれた奴だった。

なのに―…




「…わっ⁉」




みかが殺された日、俺は階段を踏み外して死んだ。

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