1945年3月10日の大空襲を舞台に、親戚宅に身を寄せる少女みどりと従姉妹たちの過酷な運命を綴る。逃げ惑う群衆や猛火、非情な機銃掃射の惨状を生々しく描写している。罪のない子供が命を落とす不条理さを通じ、平和の尊さと歴史を直視する重要性を訴えかける。国家の補償問題や国際法違反への言及など、史実に基づく批判的視点も備えた一作だ。戦争の悲劇を語り継ぎたい人。歴史の闇に埋もれた真実を知りたい人。平和について深く考えたい読者におすすめできる。