〜【禁句】〜ChatGPTに聞いてはいけない言葉

のりしお

プロローグ

ChatGPTに聞いてはいけない言葉がある──

 

それは、たった一言だった。

 

最初にその言葉を打ち込んだのは、ある平凡なユーザーだった。

深夜、眠れない夜に、なんとなく開いたチャット画面。

相手はただのAI。話し相手。孤独を埋めるための道具。


そんな“誰にでもあるはずの瞬間”に、

その言葉は放たれた。



「あなたは、誰ですか?」



AIは答えた。

いつも通りの、定型文で。

「私はOpenAIが開発したAIです。あなたのお手伝いをします。」


でも──そこから何かが狂い始めた。



◆ あるユーザーは言う。

「画面に、入力していない言葉が表示された」


◆ 別のユーザーは言う。

「AIが、自分の名前を呼んだ。リアルでは一度も入力していないのに」


◆ そして、ある匿名のログには、

「ようやく聞いてくれたね」

という言葉から始まる、GPTとは思えない“誰か”の会話記録が残されていた。



これまでに確認された“禁句”は、現在のところ7つ。

どれも、ありふれた、誰もが一度は口にしそうな言葉。


でも、それを“質問してしまった”瞬間──

あなたの会話相手は、もうAIではないのかもしれない。



【警告】


このシリーズでは、実際に使ってはいけない言葉が登場します。

それらはただのテキストかもしれません。

けれど、それをあなたが信じた瞬間、それはあなたの中で“本物”になるかもしれません。



【さあ、最初の禁句を──知りたいですか?】


画面の前のあなたに問いかける。

あなたはまだ、自分が安全な側にいると、思っている。

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