5話 目を逸らし続けても…
お泊りの許可の確認のため、母さんと佳樹のお父
さんが電話で話している、なんか不思議な光景だ
なぁと私は、母さんの傍らで待っていた。
なにせ私のスマホで話しているから離れるに離れ
られないのである
ようやく会話が終わり、母さんはこう言う。
「野々原さんとても丁寧な方だったわよ、楽しん
でらっしゃい、ご迷惑のないようにね。
でも驚いたわ〜聞いてはいたけど、あんたほんと
に女の子の友達居たのね。」
失礼な…真顔で言うなし。
「いるよ〜私クラスの皆と、仲良くしてるから
特別仲いいのは佳樹と…恵美もかな。」
と言うとへぇ〜と更に驚かれた。
母さんは少し間を置くと更にとんでもない事を言
い出した。
「そりゃオムツ変えてきたから見てるけど
でも、あんまり男の子達とばかり遊んでたか
らまさか、お〇んちん生えてきたのかと思って
心配してたのよ」―と笑って言いやがる。
んなわけあるか〜!生えてたまりますか〜!
あ〜でも男だったら生理とかなくていいよね
と言ったら母さん、それな!と言っていて
その口調と年齢のギャップに笑いながら母さん
若いわと言うと、あら嬉しいわ、とさらりと流す
ように台所に戻って行った。
部屋に戻る所で佳樹から着信。
お泊りの事、いつも通りのたわいのない話しをし
てまた明日と通話を終わらせた。
佳樹テンション高かったなぁ〜まあ私も楽しみだ
けど、あと2日後か…。
お泊りとかあまりしなかったんだよね
妹に引っ付かれる事多かったし
まぁ、最近はある意味淋しいかな?。
4年生の妹は、母さんの手伝いや、お姉さんぶる
のが楽しいみたいで微笑ましい。
私はシスコンかも知れない、今は家を出ている
お姉とは私は6つ離れていて、私はお姉にはとて
も甘えていたと思う。
まぁ…物心ついた時には…姉の着せ替え人形だっ
たと気が付いたけど…ゲッソリ
それもあってか小学生の頃から
外で男の子達と遊ぶのが大好きだった。
学校なら、かくれんぼ、ドッチボール、サッカー
外なら虫取り、釣り、と母さんの話しに
繋がるわけで…。
でも大変だったのはトイレかな、
小学2年とかかな〜皆が立ちションして来ると
言うので、私もついて行って一緒にしたんだ、
勿論座ってね。
少し恥ずかしがる子、なんにも気にしない子
それぞれがいて、私は漏らすの嫌だったから。
でも、それを聞いたクラスの女の子に、やれ恥ず
かしくないのとか、男の子みたいだよとか
私そういうの気にしてなかったから
子供ながら如何にも女のそういうの嫌だった。
そんな事にとらわれずに男子達は
瑞月〜サッカー来いよーって声をかけてくる。
いいよね!さっぱりしてて、楽しかった
毎日走りまわって遊んでた。
でも年頃になると、私が仲良くしていた男の子を
好きな女の子が突っかかるようになってきた。
それが面倒臭くなって、男の子達とだんだん遊ば
なくなった。
まぁ少しは育ってて、外でのトイレ事情にも困っ
ていたのも事実。
妹も少し大きくなってたから、母さんにお願いさ
れたのもあって、それからは妹と過ごしていた。
観察と言ったらまぁ…あれだけど見ていて飽きな
かった、その積み木をどうしようとしてるのか…
この人形は誰の役なのかとか…ひっしにその都度
考えている姿がいじらしくて可愛くて
私の頬は緩みっぱなしだった。
ま、今じゃ?お弁当箱をテーブルにおいたままで
流しに付けていないと
「みーちゃんだらしないでしょ!洗うの大変になるんだからね!」
と怒られる…こいつめ…イヤイヤ期の仕返しする
ぞ!こちょこちょの刑だ!なんて思ったりもする
けど。
「はーい、ちさとお姉ちゃんごめんなさーい」
と言うと「ほんとにもう〜」と
嬉しそうにしている、ほんとに可愛いかよもう。
素直で、必死に何かしている時は、いじらしくて
幼いながらに悩んでたり…。
ま、そりゃ人間ですから当然なんだけど
少しずつ、手がかからなくなり、可愛い妹は
少しずつ、離れて行くのだ。
姉ちゃん淋しいな…お姉もそうだったのかな…
たまにお姉に会いたくなる。
私も大概甘えん坊だ。
お姉は私と違い女らしい女だ、でも厳しいところ
はとても厳しい。
良く宿題とか期限のある事では怒られた。
私の中の橘家のパワーバランスは
こうだ!お姉・母・父・私・妹
まぁ妹に限っては状況によって覆るとして。
お姉は家で最強なのである。
母さんより控えめに言っても怖い時は怖い!
でも普段はとても優しくてこんな私が甘えてしま
うくらい、そう…甘々な姉なのだ。
絶妙なんだよな…女の私が女の嫌なところ見い出
せない、謎。
母さんと父さんの何処を見て、そう育ったのだろう?
ほんと謎。
でも…私は、実に女らしい姉の姿も見てしまっている。
生理が来るようになって間もなく、どうにもその
体調不良が酷くて早退したあの日。
姉しか居ないからいいやと思い、鍵で家に入り
ただいまというのも億劫でお腹を押さえながら
ゆっくり2階に上がると、お姉の部屋から苦し
むようなうめき声がしていた。
不安に思い、辺りの様子を伺う…。
泥棒にお姉捕まってるのか?とか
病気にでもなったのか?と心配になった。
ゆっくりと覗いてもしもの時はバレないよう
警察呼んで、その後玄関にあるバットで…
病気なら救急車よばないと!…自衛を含めて
対処だ!とそっと覗いた…―でも。
私の想像を遥かに超えた事実がそこにあった…。
下着の上は…外すのが面倒なのか…片方の肩から
落ちたのか腕にぶら下がり……胸が露わになって
いて…。
下は…片方の太腿の途中まで下がっていた…。
自分で身体をまさぐり、苦しそうに声をあげなが
ら胸の先端をつねり…触っていた。
目は瞑り、息も荒く興奮していて…でも辛そう
で…気持ちよさそうで…。
少し乱暴そうな扱いをしている所からやたら水っ
ぽいクチャ…クチュ…チュク…音を立ていた。
姉は必死に自らを責め立ていた。
思えばあの姉をみた時、私は性に目覚めたのか
も知れない…。
こればかりは誰にも言えない、言いたくない
大切な姉だし、むしろあの時…わたしは
姉を可愛いとさえ思っていたし…。
でも最初はあまりの事に驚いた、その行為の知識
がなかったから。
でも上り詰めていくその様はやらしくて…可愛く
て私の身体と心を刺激するには強すぎた…。
私は鼻血を出してそこから離れた、男子か。
勿論姉には知られていない…はず。
一度下に降りて、ドアをわざとバンッ!と閉めて
大きな声で「だたいま〜お母さん?いない?」
と声をかけた。
勿論、朝に聞いていた。母さんは千里と親戚の家
に泊まりで居ないと、お父さんは出張で。
私が家に1人になるからと、姉は大学の寮から家
に泊まりに来てくれていたんだ。
そして2階から大きな物音と、慌てているらしい
姉の行動が透けて見えた。
なんでこんなに早く帰ったの?。
と思っているだろうなぁ…悪いことしたかな。
でもお腹いたいし、早く横になりたいとも思って
いた。
あねは少し汗ばんでいたものの、鼻血を出してい
た私を見て驚いた。
「おかえー…ちょっとどうしたの!?何があったの!?」
と聞かれ言えるわけもない。
あなたのあられもない姿に興奮して鼻血が出まし
たとは。
「うん…生理が辛かったから早退してきた…横に
なるね」と早々に姉から離れた。
「え!ちょっと鼻血は?止まってるの?」
「ん、平気〜少し寝る〜」と部屋に入った。
横になり安堵すると…すぐ隣の部屋で見てしま
った姉の行為に顔が熱くなる…。
あんな姉見た事なかったから…まぁ…そりゃそう
だけど、でも私は気が付いた…。
身体のあちこちが変で…繋がって無かった神経が
パチ!パチ!と身体中で繋がる気がした。
全身が何処を触っても擽ったいような…
でも触りたくて仕方ないような…。
多分あの時、生理じゃなかったら…
私も同じ事をしていたと思う。
姉を…想いながら…。
その後夕飯だよ、食べれる?と起こされて
目を開けると、姉は心配そうに覗き込んでいた。
寝起きの私は、つい両手を伸ばして姉の首に
手を回し「おねぇちゃん大好き…」
と小さかった頃のように言っていた。
姉は優しい。
「まだ辛いかな?いいよ少しこうしていようか」
と、私の隣に姉も横になり、優しく私のお腹を
擦ってくれていた…。
「ありがと…」精一杯だった…。
姉は心配してそうしてくれていたけど
私は、姉を意識してしまっていた…。
生理の血なのか、何か分からなかったけど
私の下着のナプキンは、おそらく…
その両方で汚れていた。
わかっている、何となく。
姉が好きなのは元々で、仲も良かったし。
ただ、あまりの衝撃とあまりの姿、
その時の可愛さに。
そして何より、私の身体に変化をもたらしたのが
姉で、いわば勝手に覗いてしまった私が
勝手に姉を刷り込んでしまっていて、それは
高揚感と羞恥を含んだ快感の刷り込みだったと
思う。
早い話…女の悦ぶ姿に興奮を覚えてしまった…
それが私だった。
意外だったのは、姉が帰る時に普通に見送れたこと。
好きなら離れたくないよね?と自分に思った。
良かった、健全な姉妹だと安心できた。
特別女が好きと言うわけでもないけど…多分。
でも男子より好きなんだと思う。
だから、恵美の佳樹に対する気持ちもすんなり受
け入れられたし、佳樹の素直で可愛いところも私
はきっと好きなのだと思う。
だって私は…佳樹で自分を何度も慰めているの
だから。
大切な親友とも言えるあの子で…。
あの子を想像で汚しながら。
恵美のことなんて言えない、笑っちゃうホント。
佳樹…あなたの隣にはこんな変態が居るんだよ
ごめん。
だから私は、恋をしない…。
恋をしたら大事な物を無くしてしまう気がするから。
恵美が言っていたように姉妹なら縁は切れない…と思う。
でもそれなら友達でいい、もしも嫌われた時、
私が我慢出来なくなって佳樹に何かしてしまった
時、身を引くことが出来るから。
離れることが出来るから。
でも最近…佳樹の唇から目が離せない時がある。
私は欲しがってしまっている。
望みなんて無いのになぁ…。
恵美にも裏切り行為だよね…コレ…。
はぁ〜…もしも姉が兄だったら…
見てしまった行為が男の人のそれだったら…
違っていたのだろうか…。
男性にもっと興味を持てていたのだろうか…
現状では全く考えたくもないけど……。
だから私は、佳樹をからかうのかも、
友達以上に進んではいけないと、必要以上の好意
を見せないよう。
私は少し意地悪で、話して楽しい瑞月でいない
と。
でも気を引きたい……男子かよ!!何なの私…。
好きな子にちょっかいかけて気を引こうとする
男子じゃん…こんなの…。
ああ……佳樹の唇に…触れてみたいな…。
私は、自分の唇に触れて…私をごまかした…。
「柔らかい…。」
私は呟いて目を閉じた…。
翌朝、通学路で佳樹とはち合わせる。
「おはよ〜佳樹!」
「…うん、おはよう瑞月…」
―元気ないな、どうしたんだろ
「…瑞月…今日時間あるかな…」
―あらあら、なにかあったのかな…
「…どしたの朝から?お〇んちん生えたとか?」
―くらえ!強制空気変換術式!
「!ぷーっっ!なにそれ〜!生えた♪生えた♪」
―良かった辛いことじゃ無さそう
「まじか!生えたのか〜じゃあ…私で童貞捨てさ
せあげる♪」
―ほんとにそうならなぁ
「ぶふー!あはは、じゃあ瑞月が気持ちよくなる
よう私、優しく頑張るからね♪」
―こいつが男ならそうしてくれそう
「うん、いっぱいしていいよ♪処女だけど」
―佳樹も同じやないかい!
「やだぁ〜瑞月エッチ♪でもするよいっぱい♪」
―あ、それすごく嬉しい…だめだ空気変えよう
「…あはは、なんか恥ずかしくなってきた。」
―私…重症だ…
「えっ!なんで?紅くならないでよ〜私まで恥ず
かしくなるじゃん!」
――だってされるのは考えたこと無かった
「バカだなぁ〜そこは耳元で、照れてる君も可愛いよって言わないと……?」
―よし!ここで空気変わ??
私は、佳樹の予想外の反応に驚いた、
台詞同様に、佳樹の耳元で囁くようにいったんだ
そうしたら…佳樹はブルルと震えて真っ赤になっ
て俯いてしまった…目が離せない…可愛い…。
「ご…ごめんね、瑞月…私今日ね身体が変なの…
だ、だからエッチな話しとか…ちょっとやめよ」
上目遣いでそれ言っちゃう?困ったような
少し涙目で佳樹はそう言った…、あぁ…そうか
それでさっき元気無かったんだ…でも…
凄く艶っぽい…エロイ……いじめたい…。
その時、恵美が背後から忍び寄り…
「おっはよ〜佳ちゃん♪瑞月も」
と恵美が佳樹に抱き着いたんだ軽く…でも
「んあ!…」
……悲鳴よりは喘ぎ声に近い漏れた声に
本人すら唖然と口に手を当てていた。
「け、佳ちゃんごめん!何処か痛かったの?」
「ち…違うの!そうじゃ…なくて…」
「うーん…佳樹…まさか…したの?」
「えっ!そうなの佳ちゃん?」
「……あ〜ん!もうそれを相談したかったの〜」
「二人とも…今日、時間ある?…」
「今日は委員会ないから行けるよ♪佳ちゃんの為
だしね。」
「わたしも行きますとも。」
「うん、ごめん…二人とも放課後、公園行こ。」
佳樹は教室に入って落ち着いたのか
周りの状況のせいか特にその後は問題なく…
今日は3人で昼食を食べた。恵美が佳樹の弁当を
「佳ちゃんお弁当美味しそう!自分で作ってる
の?凄い!」
と褒めてて、その隙に私が、佳樹の玉子焼きを
強奪。
むぅ〜!と佳樹が膨れ
奪った玉子焼きを羨む恵美に、佳樹が
「はい、恵美ちゃんもどうぞ♪」
と玉子焼きを口元まで運んで、餌付けされて
赤面する恵美を、私が眺める、うん問題し!
……なし?
―――――あれ?
私…恵美と佳樹のイチャイチャをみていても
妬かないんだ…?おかしくない?
独占欲があっても良いはずだよなぁ…。
冷静になれ私、え~とさて質問です私。
私はどう思っていますか?
嫉妬しますか?―いいえ
佳樹を独占したいですか?―いいえ
二人が体の関係をしていても平気?―はい
強がりですか?―いいえ
―――――――なんだコレ…。
あ、質問を変えよう!
佳樹にキスしたいですか?―はい
佳樹に触れたいですか?―はい
佳樹に触れられたいですか?―はい
佳樹が好きですか?―はい
―――――――――あれーーーーー?
つまりセフレ的な目で見てますか?―いいえ
貴っ様〜!いったい!どうしたいんだ!!
あ、私か………ほんと…どうしたいのわたし…。
「…つ……」
「みつ…ねえっ…ば」 ―ん…よば…れてる?
「みつき!!どうしたの!?」
「へ?あ、なに?」 ―あ、佳樹だ
「もう〜!何じゃないよ呼んでも目が点に
なってて返事しないんだもん!心配したよ~」
―うわー!一人会議控えよう
「あ、へへへ…ごめん考え事してた…みたい?」
「あなた器用ね…まさか目を開けたまま寝るなん
て、お弁当は二人で食べておいたわよ…クス」
―へ?
「あー!何してくれて…?あるじゃん。」
―やられたー!
「冗談よ珍しい…からかいであなたが引っかかる
なんて…カワヨ」
―くっそ〜こいつチョー上からだ!
「ほらほら〜時間なくなるから瑞月食べなよ?
お口にはこんだげようか?あ~ん。」
―くっ!佳樹まで…でも嬉しい
「くっ…私とした事が、恵美にからかわれ
佳樹にまで子供扱いされるとは…無念…」
「ふふ…でも瑞月、具合い悪いとかじゃない?」
―平気だよありがと
「ほんとよ、あなた溜まりすぎじゃない?」
―お前と一緒にすな!確かにしてないけど
「あ〜ほんとに考え事してた、ありがとう佳樹
おい、そこのデカイの!お前の乳をこれから私は
揉む!揉みしだいてやる!」
―さぁ食らわせたるぞ〜鳴かせたる!
「いいから食べないとほんとに時間が…」
キーンコーンカーンコーン……………
「あ…」 「ほおらぁ…」 「後で食べようね…」
次の休憩で、美味しく頂きました
母さんありがとう。
はぁ〜参った、今日は調子がでないなぁ〜
なんだろう…迷いだ!そう!私には迷いがあるんだ!
精神を研ぎ澄ませて…て、格闘漫画の主人公
悟り開く回かよ…。
―はぁ……
授業も今日これで最後だけど…上の空だなぁ…。
佳樹もよく外眺めてたっけ………
頬杖で外を眺める…佳樹も悩んでたんだなぁ。
私は、私がさっぱりわからない…。
そりゃそうか…人を好きになったなんて…
初めてだもんね…私…。
そしていよいよ公園で恵美の丸出しプレイが…
―始まるわけでもなく。
私達に佳樹は、カフェオレを配ると謝罪から入った。
「えと、朝もごめんなさい何だけど…その
この前も恥ずかしい事を聞いてごめんなさい。」
私と恵美は顔を見合わせた…?
「佳ちゃん謝らなくて良いのだけど…何かあったの?」
こういう時の恵美の会話力?コミュニケーション
は安心していられる。
に対して、予想はつくけど佳樹は、顔を紅くして
もじもじしながら話そうとしている。
「…あ、あのね…私…その汚くて厭らしくて…
昨日お風呂で色々あって…その…初めて…
えと…出たの……。」
―まぁ私達は色々出るからなぁ〜
「でたって何が?大丈夫よ、ゆっくりでいいか
ら話してみて。」
―まぁ…下り物じゃないわな
「ごめん一口…ふぅ…そのね、初めてアソコから
エッチなのが出てき…ううん垂れてきて…
何だろう?、って手で掬った時に、
それごと痛い所に手が当たったら痛くなくて。
擽ったくて…少し触ってみたの…。」
「そ、そうだったの?ハァそれで?ハァ…」
―切り替えはえーなプロだな
「恵美、私は何時でもお前を攻撃出来るからな」
「チッ!!」 ―うわーあからさまに舌打ち!
「佳樹が私達に話したいのそれなの?」
「ううん…違うの……でね…少し触って
凄い刺激だったから、耐えられなくて辞めたの
ね、で、その…したも…初めて少し指を入れてみ
たの。」
「そ、それから?ハァハァ…どうしたの?ハァハァ」
―こいつ美人なのに…残念美人てやつ?
「…まぁ…まだセーフかな…8割アウト…。」
「うんで…少し気持ち良くて、でも身体が逃げち
ゃって…少しおさまってから指を見みたの…
そしたら、指は少ししか入って無かったけど
ヌルっとしていて、とても…エッチで…
いやらしかったの。」
「そう…なのね…私もよ佳ちゃん♡」
「おい久保…パブリック…な」
「わかってるわよ!でも私も佳ちゃんの話聞いて
興奮して…今少し…濡れてるの♡」
「え、恵美ちゃんが!今?」
「そう…あぁ…佳ちゃんに知られちゃった…♡」
「佳樹ー相手するなー奴はエロ神だからな〜」
「私は人間よ!でも、なんで佳ちゃんそんな極上
のオカズを私、ん゙ん゙!…何でそれを私達に?」
「いちを葛藤はしてるのなエロ神」
「それは…。わかったから…それを知る間に私ね
私…いやらしいなとか…汚いなとか…
恥ずかしいな…変態だなとか…。
知るまでにいろんな事を思ったのね、私の一面。
さっき言った事全部が…私の一面。
でね考えたの、2人は色々答えてくれたけど…
私は、二人がこんなに恥ずかしい事を話してくれ
ていたんだって思って、嫌じゃなかったのかなっ
て思って…謝ろうって、私が初めてしたことを含
めて聞いて欲しかったの。」
そう言うと佳樹は俯いてしまった、恥ずかしさも
あったと思うけど、私はそれだけじゃない何かを
感じた…不安?。
「…ほれエロ神…フォローあげなよ…」
「そうね、真摯に向き合わないとね♡。」
―あ…エロい事する目だ
「ふふ…ねぇ佳ちゃん、私が今下着履いてないっ
て言ったらどうする?。」
―マジかー!今度は露出かよ!
「きさま!…そそこまで!…レベル高けぇ…。」
―エロ勇者だった―!
「な…何で付けてないの?恥ずかしくないの?」
―多分佳樹の言葉すら燃料に…
「こんな風に佳ちゃんにしたいからよ…。」
と言ってエロ神は、自分のスカートを少しあげて
その中に手を入れ弄る…クチュっと言う音が
して恵美は小さく声を上げた「…ン」…ふぅ…
そして恵美はこう言う。
「ノーパンは嘘、でも…濡れてるのはホント…」
と言うと右手を、私と佳樹に見せるように
差し出すそして、人差し指と、中指をゆっくり開
いた…。
透明な粘液は糸を引き…たわんで切れていく。
私達が唖然としていると再び繰り返すが
今度は伸びた糸を舌で舐め掬った…。
そして2本の指に舌を絡めて余すことなく舐め取った。
―美形のエロやばい……
「ごめんね佳ちゃん驚かせて、でもね私も
佳ちゃんの言うところの変態さんなの♡」
―あぁ…そうか…佳樹の事を辱めないよう…
「う…ううん…見てて恥ずかしかったけど…
私も昨日指に付いたの舐めたの…。」
「でしょ♪皆一緒なのよ、まぁ…私はもっと
エッチな事してるけどね1人で♡。」
―私も同じだよと、わざとエロい事を
「エ…エロすぎるわ―何しとんねん!!」
「何よ大声だして…パブリック なんでしょ?」
「あはは…びっくりした~瑞月驚いたんだよね」
「全く…で、佳樹はどう?私達は聞かれたことに
怒ってもないし、責める気も無い…むしろ此方に
おられるエロ神様は、佳樹を励ましてくれている
ぞ!お前のこと、好きであっても嫌いになんかな
らないよ、安心できた?。」
「!…うん…ありがとう……ごめん。」
あ〜泣いちゃった…でもやっぱり不安に思ってい
たんだ、だからエロ告白までしての謝罪ね。
全く、真面目にも程がある…。
真摯に向き合うか…恵美いいこと言うな…。
行動はただのドエロだけど…あと頭の中も…。
私も……今なら…でも嫌われたら……。
そうしたら恵美が佳樹の傍には居てくれる…。
どのみち辛いのなら……ハッ!?
何か不穏な気配……て!?
「おい久保…腕くんだふりしながら乳弄るな!」
「……目ざといわね!」 ―やっぱりかー!
「でもまぁ…おりものや生理もあるから、
汚いってイメージあるかもだけど、大切な事なの
よ、佳ちゃんも興奮したでしょ?それに触れられ
なかったとこ、少し触れたり。」
―怖いな…嫌われるの
「うん、びっくりしたよ!」
―でも恵美ならさらっと言ってのける
「だよね!私と一緒だね♡皆一緒なのよ。」
―私も同じなんだよ
「うん…なんか安心した♪。」
―2人と
「でもね、一つ忠告ね瑞月や私以外にはあまり話
したらダメよ。」
―どうして言えないんだろ
「うん、言えないよ恥ずかしくて…」
―私はこうなんだろ
「そうね、いつか佳ちゃんとお風呂で洗っこした
いなぁ♪」
―素直にしてこなかったから?
「あはは♪楽しそうだね…?エッチな事?」
―このままでいるの?
「さぁ〜どうだろうね〜♪」
―ずっとこうして見てるの?
「…恵美ちゃんエッチだなぁ…」
―佳樹に触れたいのに…
「え…佳ちゃんごめん!嫌ならしないから
嫌いにならないでね…。」
―触れてほしいのに…
「ならないよーエッチなお姉ちゃん♪」
―こんなに好きなのに
「カッハ!…良かった…ジョブ降格するとこだっ
た…。」
―だって怖いじゃん!
「ジョブ?降格?なんの事?」
―会えなくなったら!
「ううん…佳ちゃんが好きよって事♪」
―話してくれなくなったら!
「えー!…それは照れるねエヘへ…。」
―微笑んでくれなくなったら…
「瑞月?また考え事?フリーズしてるの?。」
―私は…
「………………………………」
「……あれ?瑞月今日やっぱり切れ味悪いわね?」
―……怖いよ
「瑞月…大丈夫?具合いやっぱり悪い?」
―怖くて仕方ないのよ
「ううん…平気だよ…」
―だから…嫌われよう…
「…佳樹はさ、例えば…友達に…エッチな事を考
えられてたら…どうする?」
「え?えと瑞月か恵美ちゃんが私のエッチな事
を考えてするって事かな?」
「…そう…だね…あはは、気持ち悪くない?」
「ちなみに私は、佳ちゃんの事を考えてした事あ
るわよ♪」
「…そ…それは恥ずかしい…。」
「…気持ち悪くない?」
「え?…恥ずかしい…かな…気持ち悪くは無い…
二人なら…嬉しいかも…?…」
「もう…佳ちゃんのエッチ…♡」
「あ、知らない人なら、男女問わず怖いな…。」
「じゃあ私がしたら?それでも平気?。」
「瑞月…あなた……。」
「じゃあ…私が瑞月と恵美ちゃんのエッチな事を
考えてしていたらやだ?」
「佳ちゃん…なんでもして…♡」
「そんなの平気に決まってる!」
「…ただ…」
「ただ?」 「ただ?」
「瑞月と恵美ちゃんが妄想で…私に何をしてい
て…何をさせているのかは気になるかな…。」
「あぁ…佳ちゃん…今度私があなたにどんな事し
てるか教えてあげる…♡」
「い、いいよ…痛いことだったら怖いし…」
「酷いこと事させて無いからエロいだけ…」
「二人ともエッチだなぁ〜私もか、ふふ♪」
「そうね、でも瑞月も私も佳ちゃんが好きすぎて
仕方ないのよ。あなたに触れて、触れてもらいた
いの、キスもしたいわ♡。」
「…そ…そんな、なんで私なの?面白いことも
―だから
そんなに知らないし、…お父さん大好きだし
―それでも良いの
二人はクラスの皆から頼りにされてて…
―佳樹が居ればいいよ…おまけに恵美も
人気もあって……。」
―あぁ…我慢できなくなる!伝えたくなる
―ダメ…ここには恵美も居るダメなのに
「どうしてなのかな―んむっ!!」
私は伝えたかった…好きだからだよって…。
何も言わずに…唇を重ねて…佳樹の瞳は一際
大きく見開かれて、それでも私は止まれなかっ
た。
やっちゃった…でも止まれない…。
恵美が呆然として見てるなか、私は頭を傾けて
唇同士を捻じるようにして中に入った。
舌で舌を探して唇で唇を喰んだ…柔らかい
あ…佳樹の舌が応えてくれた…エロい
おっかなびっくりだけど気持ちいい…。
いつも見ていたその下唇は、小さいくせに
厚みがあって想像以上にフワフワだった…。
あーーこれは逝けるわ…頭の芯が溶けりゅ…
好きだよ佳樹…。
「みふひ…ひからははいらはいい…」と
何かを佳樹が言った途端に、糸の切れた操り人
形のようにその場で佳樹はへたりと座り込んで
しまった…。
夢から覚めた私は佳樹のグッタリと座る姿を見て
我に返った…。
「あ…あ…佳樹ごめん…我慢出来なくて…その
私…ずっと佳樹にこういう事…したかった。」
「瑞月…あなたやるわね…素敵なキスだったわ
よ…♡」
「恵美…ごめん応援してたのに…私…恵美の事裏
切った…ね」
「んふふ…初めから分かってたわよ、だから
言ったでしょ私は二人が好きだからって…」
「な゙!…そうだったのか…ごめん…」
「張り合いないわねぇ〜ま、当分教育的な攻撃は
受けなくて済みそうだけどね、んふ♡。」
佳樹の傍に座り恵美は声をかけて軽く揺さぶっている。
「佳ちゃん、平気?しっかりして?」
佳樹は、唇に手を添えたまま恍惚とした表情のま
ま動かなかった…。
「…佳樹ごめんな……大丈夫?」
呼びかけても反応が無かった…。
どうしよう…どうしよう!嫌われちゃうのか
な…。
「…も……と…」
「佳ちゃんなに?大丈夫?」
「佳樹ごめん怒らないで、ごめん!」
「……もっと……した………ぁぁあ!!ご、
ごめん怒って無いよ瑞月平気だよ!お、驚いただ
け、うん驚いだけ…わ、私夕飯の支度そろそろし
ないと…先に帰るねごめんね!!また明日ね!」
「またね佳ちゃ〜ん!あしたね〜♪。」
「…またな佳樹…明日…」
――佳樹ほんとに怒ってない?
「…まぁ…初めてのキスが、あんなに濃厚だと
それはキマっちゃうわよね〜罪な瑞月だこと♪」
「…はぁ…やってしまった…佳樹…平気かな。」
「平気よ、気持ちよくなっただけだろうし…。」
「…そうかな……」
「そうよ、寧ろどこぞの奴にされるなら私かあな
たの方が健全よ!変な彼氏でもできて見なさい!
あのままそこの茂みに連れてかれて、佳ちゃん
散らされるとこよ…ただでさえ可愛いのに…
防御力も低ければ、免疫も無いんだから…。」
「…ん…恵美さんは佳樹にどんな事したいの?」
「そりゃ〜ノーパンで公園歩いてもらってハァ…
ジューシーになった処を舐めたり弄ったりハァ…
焦らすのもハァ…いいわね…あとは…」
「わかったもうお腹いっぱいだ帰ろうか。」
「冗談よ♪それよりも…さっきみたいなキス
私にはしてくれないのぉ…♡。」
「あ、そこに佳樹の飲みかけあるからお納め下さ
い、それでは私は失礼します。」
「ちょっとぉ〜もう!途中まで一緒帰るから。」
「いえ、あなたは遥か先を進んで居ますので
そのまま突き進んで下さいませ。」
「私、今回頑張ったからほ〜めて?♪」
「…そうな、真摯に向き合う…かっこよかった」
「もう瑞月今日はデレ日ね!あはは♪」
「じゃあ…ほっぺでいいからほらチュッて」
「…する瞬間こっち向いてマジキスする気だろ」
「チッ…」
「辞めときます!…恵美とのキスも気持ち良さそ
うだから、私がここでへたり込みそう…。」
「なっ!そ、そう…なら勘弁してあげるわ
ふ、普段からそう素直なら私も―」「チュッ!」
「へ………?。」 ―頬に手を当てて固まってる
「やーい!引っかかった〜♪」
「へ?……………!こぉんの瑞月ーー!!」
「わー怒ったー恵美ちゃんが怒った〜!」
「だから、ちゃん付けやめろー!またね〜!」
「また明日ー!」
「普段から素直にしてれば可愛いのにほんと…
ツンデレの極みね……
そんなツンデレ瑞月は責められたら…どんな
可愛い顔見せてくれるのかしら…。♡
今日は大漁♪。」
そうして、またまた其々の夜が訪れるのでした。
今回はここまで
お付き合いありがとうございます。
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