第10話 機密文書とポーション作成

信用がないのかキルケーは私を

書類仕事には回してくれない!


爺さん宰相のところに居たので

普通の人間以上にこの手の仕事は得意なのだが


「報告書や決済、始末書なら

私にも知識や経験がありますよ!」


「おいそれと内部情報は流出できない!」


この時は舐めてかかっていた

街に毛が生えた程度の都市

領主でもない騎士団の情報


武器防具 食糧などの維持費

それさえ済ませば良いとさえ思っていた


「さっさと巡回の仕事に行き、

適当に身体の訓練して日が沈んだら帰れ」


***


キルケーが備え付けの自室に戻ると

勝手に中にアレクが居る!


「何故勝手に入っている」


「キルケー待ってると言ったら

快く開けてくれて座らされた!

みんないい人たちです」


「今日はしつこいな!何ようだ!」

「そんなに書類の仕事がしたいのか?」


「流石に新任のもの、しかも王都の者は

内部調査やスパイを疑うだろ」


アレクは別の角度から攻める

「私もポーション作成に興味がありまして

教えていただこうかと」



「・・・」

キルケーはしばし考えたのちに

本棚から本を三冊取り出して渡してくる


「あとは自力で勉強しろ、

器具の類揃えるのは大変だろうから

言えば使わせてやる」


「材料は自分で揃えるんだな!」

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