目隠れモブ ボタンの掛け違えで女騎士の従卒になり辺境を開発する

かんがる

第1話 卒業試験「あ、負けでいいです」

「あ、負けでいいです!」

試合開始前に言っていればよかった!

今では意味合いが違いすぎる


目の前で倒れているのは

実力は十年に一度の逸材とまで言われ

容姿もカッコよく人柄も家柄も満点の

大貴族という

圧倒的な学園のアイドル的存在


それが


【倒れて痺れている!】


あちらが反則を使ってこなければ

こんなことにならなかったのに!


あちらが加害者なのにこちらが

反則をしたことになり反則負け

でもいい勝負には見えたはずなので

評価に反映してもらいたい!



☆☆☆

回想

「目隠れモブ、痛い目見たくなければ

わざと負けるんだな!」


学園のアイドル様による八百長催促

家から学園に寄付している額や貢献により

ゲタを何重にもはかされて評価が高い

どうせ審判の教師も多分グルだろう


授業サボって素行不良の輩と酒やタバコを

やっていても問題にならないぐらいだ


私は偽名で嘘の設定の貴族なので

爵位を金で買った貧乏貴族という

事になっている


マイナスハンデ背負わされてのスタートだが

学科は多分一位で抜けている

【わざと一門間違えて】提出


私を超えれるのはコネチートのあるやつか

真の実力者


私の場合相当の成績を収めても真ん中あたりで

卒業できるかどうかだろう!


学科はいい

碁盤演習で真の天才に当たり

【負けない戦いにモードチェンジ】

相手はこれ以上の戦いに意味はないと投了


どう見ても引き分けなのだが先生の評価が

戦い方が気に入らないとかカッコよくないとか

消極的とか勝手な言い草だ!


魔物の溢れた北壁の砦護っている

騎士団はどうするんだ長期的視野で見るだろ


学科は◎

碁盤演習は△

個人戦の一騎打ち


そこそこ良いところを見せねばならない

即負けアウト

勝っても難癖がつくでは済まない

主席で卒業が約束されている相手

こちらの反則負けて排除される恐れすらある


引き分けか良い勝負をして負けるしかない!

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