【市民生活課特別資料-●●市特別封緘記録4-】

●●市役所市民生活課

記事切り抜き(地方紙・夏の特集欄)

●●日報 平成26年8月12日 朝刊 社会面下段

【特集・夏の怪奇を追え!】


怪奇! 謎の「白い人」出没


― 深夜ラジオに寄せられる不気味な証言


 夏といえば怪談シーズン。今年も市内外から数多くの「恐怖体験」が寄せられている。本紙編集部では、その中でもとりわけ話題となっている“謎の白い人影”について調査した。


 目撃証言によると、姿は 全身が白く、顔立ちは判然としない が、必ず「二人組のうち片方」にだけ声をかけてくるのだという。その声は 本人の声を真似たように聞こえる 場合もあり、振り返った者は体調を崩す、奇妙な夢を見るなどの被害を訴えている。


 ある投稿者は本紙に対し「深夜ラジオを聴いていたら、リスナーの名前を呼ぶ声が混じった。自分の名前だった」と語った。録音を確かめると、当該部分だけノイズが走り、声は残っていなかったという。


 こうした怪異現象を研究する民俗学者・山城氏(仮名)は「古くからこの地域には七つの言い伝えが存在する。伝承と今回の現象は無関係とは言えない」と指摘する。


 真偽はさておき、この“白い人”は今夏、地元で最も注目されている怪談のひとつとなりそうだ。


(編集部・N)

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