突然日常が崩壊するパニックホラーの王道を押さえつつ、最大の魅力は、なんといっても主人公・黒白の愛すべき不器用さ――。
冷酷な決断を下し、血に塗れながらも、実は誰よりも命の重さに傷つき苦悩する彼の姿には思わず胸が締め付けられます。
そんな心を閉ざしがちな彼を、結月や凛香たち少女たちの真っ直ぐな信頼が少しずつ溶かしていく過程が本当に尊いのです。
緊迫感の絶えないスリリングな展開と、極限状態で揺れ動く人々の群像劇が見事に交差する構成も読み応え抜群。
絶望の淵でもがき、傷つきながらも「前へ」と進む。重厚な読み応えと心温まる交流が交差するこの過酷で愛おしい終末の旅路を、あなたも絶対に見届けてみたくなるはずです!