ライブにすら行ったことのなかった女が勢いで朗読会に行き声優を推し始めた話

星月小夜歌

ライブにすら行ったことのなかった女が勢いで朗読会に行き声優を推し始めた話

 めったなことでは実在人物を推さない私が、複数回、朗読会に足を運ぶほど推している御方。

 声優・伊藤美紀さん。

 

 おそらくは大御所枠、だと思う。

 代表作はドラゴンボールの18号さんやフルハウスのキミーの吹き替え、夏目友人帳の塔子さん、Fateシリーズの藤ねえ/ジャガーマン、他多数、だろう。

 

 主人公を演じる、よりは、重要なサブキャラやメインキャラの母親役、というイメージのほうが強そうな気がする。


 ここまでなんとも歯切れの悪い文体と思われそうであるが、私はおそらく、かなり特殊な推し方やハマり方だという自覚があるゆえである。


 大体の人は、先ほど挙げたような作品群から伊藤美紀さんの声をイメージするだろう。

 しかし、私はなんともピンポイントなキャラから彼女の声に夢中になった。


 映画ドラえもん。

 1992年公開、今でも(核)抑止力だのドラえもんの特攻だので語り草とされる作品。

 『ドラえもん のび太と雲の王国』

 そのゲストキャラである、天上人パルパル。

 他にも1999年公開『ドラえもん のび太の宇宙漂流記』でゲストキャラ、リアンの母親役としても登場している。


 幼いころは深く考えずにドラえもん映画を見ていた。

 しかしある時どうしてか、雲の王国のパルパルの声に惹かれた。

 そこから宇宙漂流記にも出演していらっしゃることを知り、その優しさと気品ある声に魅了されていったのである。

 

 そこからいろいろと調べるうちに、島根県は松江市で開催される怪談朗読会『酒林堂八雲』に伊藤美紀さんが出演されると言うことを知り、私はFate好きの友人を誘って遥か島根へ向かったのである。


 そしてどうなったか。

 はっきり言って、自分から見れば母親、美紀さんからすれば自分は娘のような年齢差である。

 であるのに、私はその声にも、そのお姿にも、魅了されてしまったのである。

 声優なのにお姿? と思う方もいらっしゃるかもしれないが、彼女は美人ですよ!  


 アニメを見ることが少ない私ではあるが、近年は美紀さんの出演されるものは極力見るようにしている。

(それでも多忙のため2クール遅れなどザラではあるけれど)

 また、私をFateシリーズに引きずり込んだのも美紀さんである。



 美紀さんをきっかけにゲームを始めた『Fate/GrandOrder』で田中敦子さん。

 アニメを見始めた『完璧すぎて可愛げがないと婚約破棄された聖女は隣国に売られる』で石川由依さん。

 そして酒林堂八雲さんでは中原麻衣さんにも魅了されている。

 つまり私にとっては、伊藤美紀さんは、他の声優さんをも推すきっかけにもなったのだ。



 今、拝見を楽しみにしているのは、

『リーディックシアター「無黒ノ宴」』

 ※舞台を見に行くのが叶わなかったためブルーレイ予定 


『Turkey!』

 伊藤美紀さんでは珍しい、幼女キャラである。

 どんな声、演技なのか?

 (余談であるが、酒林堂八雲さんでは幼女キャラの演技を聞いたことがあり、可愛すぎて衝撃だった。普段、艶っぽい大人の女性というイメージのために、ギャップがすさまじかった。)


『マリア様がみてる』

 百合好きとしては絶対に外せないでしょう!

 私は1話だけ見て、あんまりにも耳が幸せすぎて溶けそうになってしまったので、集中して拝見できる時間ができるまで大切にとってある。



 伊藤美紀さんの魅力は、アニメや朗読会だけではない。

 むしろ、インタビューやアニメのラジオ企画などで聞ける“素”の声や彼女自身も、私は大好きだ。

 落ち着いた声色と、お人柄がにじむエピソードの数々に、私は何度となく癒されている。 

 

 

 私の『好き』をたくさん増やしてくれた伊藤美紀さん。

 これからも、ずっと、推し続けます。

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