年の差があってもいいじゃない?
小阪ノリタカ
夏の夕暮れの公園で
とある夏の夕暮れ、静かな公園のベンチに二人が座っていた。
「ほんとに、僕でいいんですか…?」
大学生の
「…陽翔、どうしてそんなこと聞くの?」
水城は柔らかく笑い、手元のアイスクリームを一口かじる。
「今さら、年の差なんて、関係ないよ。私がいいと思ったから、陽翔と一緒にいるの。」
水城の言葉に陽翔はしばらく黙って空を見上げる。
「でも…水城さんとは、考え方も、経験も違いすぎて、僕なんかが……」
水城はそっと彼の手を取り、温かく握った。
「違うからこそ、いいのよ。私が教えてあげられることもあるし、逆に陽翔から学ぶこともある。お互いさまだよ」
その言葉に、陽翔の胸の中のもやもやが少しずつ晴れていく。
「…そうですね。じゃあ、これからも一緒に、水城さんといろいろ経験していけますかね?」
水城は笑顔でうなずき、二人は夕日に染まる公園を、静かに歩き出した。
年の差があってもいいじゃない? 小阪ノリタカ @noritaka1103
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