第十五話 1PVの重みのはなし
誰か自分の作品を見てくれているのか。
その指標の一つとなるのが「
この明確に数値化されているPV数はなかなか厄介なもので、作者を一喜一憂させる効果があります。
多ければたくさんの読者が見てくれているし、少なければ全然見られていない。
多ければ嬉しいし、少なければ悲しい。
作者に容赦なく現実を突きつけてくる数値です。ぐはっ。
このPVについては、他の作者様もいろいろと語っていらっしゃるのですが、それを読みながらふと思ったのです。
もっと「1PV」の正しく重みを知るべきだ、と。
※正しく、というのはあくまでも秋乃の観点です。
まず、エピソード1話に対して、1PVがついていた場合。
これは多いに誇るべきだと思います。
約59万件ある作品の中で、見つけてもらえたのです。見てもらえたのです。これを喜ばないでどうするか。
でも「もっと見てもらいたい」という気持ち、もちろん分かります。
そういうとき私は、1/59万の奇跡に感謝して、心折れずに書き続けるようにしています。
書いていればいつか1話に対する「1PV」が「2PV」に増える。そう信じて。
そして、また別の重みがあるのが、エピソード1話に対して70%以下のPV数しかついていないとき。
ただし、これについては、特に公開しているエピソード数が少ない場合(5話とか)に重みを感じます。
70%というと、こんな感じ。(小数点は切り捨てています)
・公開済みエピソード1話 ・・・ 0PV
・公開済みエピソード2話 ・・・ 1PV
・公開済みエピソード3話 ・・・ 2PV
・公開済みエピソード4話 ・・・ 2PV
・公開済みエピソード5話 ・・・ 3PV
・公開済みエピソード6話 ・・・ 4PV
この場合、PV数が増えない理由は、ずばり作品にあると思っています。
※3話で2PVなど、エピソード数より一つ少ない場合には、まだ最新話が読まれていない可能性もあるのでご留意ください。
作品を読むデバイスがパソコンだろうと、スマホだろうと、当然ぱっと見が読みにくければPV数は増えにくいです。
だって読みにくいんだもの。
もしくは、一話目の内容がとっつきにくい場合も、PV数は増えにくいです。
だって説明や、ややこしい設定ばかりで覚えられないんだもの。
もしくは、難しい漢字が多い、ルビが多い場合も、PV数は増えにくいです。
だってすらすら読みたいんだもの。
もしくは、地の文の割合が多い場合も、PV数は増えにくいです。
だってさくっと読めるライトユーザーが多めなんだもの。
上記のような理由を理解した上で、あえて逆行した文章スタイルを取っているというのであれば、PV数を増やそうとするのは諦めた方がいいかなと思ってます。
逆行したスタイルはニッチ受けなので、PV数が増えにくいのは明らかなんですもの。
つまり何が言いたいかというと、「PV数が多いと嬉しいですが、少ないPVには、それはそれで重みがあるんですよ」ということです。
中には「PV数なんて関係ない!書きたいから書いてるんだ!」という方もいらっしゃるかと思います。
でも、あえて意地悪な言い方をすれば「書きたいから書いているなら、わざわざカクヨムで書く必要はないのでは?」と問いかけたい。
少しでも誰かに見てもらえたらという気持ちがあるからこそ、オープンな環境で書いているのではないでしょうか?
意地悪を言ってごめんなさいね。
でも、決して否定しているわけじゃないんです。
良い作品を書くというのは、自分の中だけでは決して完結しない、読者目線も必要だと思ったからこそ、この話を書いてみました。
(そのために、商業化には『担当者』や『編集者』という方がついているのだと思っています)
別のプラットフォーム時代、今のカクヨム&なろう時代の執筆を経て、私が得た気づきを書き記してみました。
あくまでも全て私個人の視点なので、参考程度に読んでいただけたなら幸いです。
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