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  • 「貴方」への応援コメント

     読みましたよー。第4の壁がテーマのメタフィクションですね。「私」のほうは作中人物が物語の「作者」に、死によって物語を終わらせるよう促す話。「貴方」のほうはその「作者」もフィクションの存在であって、今度は読み手に対して死を願う話。作中人物の置かれた苦痛に満ちた状況とそれにより蝕まれて顕れた狂気が恐怖を誘いました。
     ただ、ホラー感がどっちかというとジャンプスケア的な怖さで(狂気に満ちた文字列を突然見せられて恐い、という怖さ)、第4の壁を超えてきやがった、という恐怖がちょっと薄かったかなあ、という感想です。「読者の『貴方』なら私を殺せる」と訴えてくるんですけど、殺してあげる手段がピンとこないので(わたしだけか?)、結局見えない壁の向こう側の話に見えちゃったんですよね。
     これがゲームだとこちらの操作や選択で登場人物の運命が物語内のルールを無視して変わるので、ぞくっとするんですけどね。小説とか映画の場合は、作中人物が直前の文脈を突然無視して、彼らが本来知り得ないわたしたちの世界のことを急に話し出すみたいな演出が定番ですね(本作でもそれは少しあります)、その上で、「この小説の〇〇ページの行頭を縦読みしろ」とか、「スクリーンの端に映っている建物の窓の中を見ろ」と言ってくるとかで、読者、視聴者側からも第4の壁を超える演出があると、フィクションの登場人物とやり取りをしている錯覚に陥ります。
     本作の場合だと、例えば、途中まで登場人物が安らかに死のうとしていて、「これ以上読まないでくれ、わたしは安らかに死にたい」と懇願するのに、続きを読んでしまうと死なないどころか苦しみに晒され、「なぜ続きを読んだ」と呪ってくるとか? ……ごめんなさい、陳腐な演出ですね。
     なんか批判めいたことをいろいろ書いてすみません。物語自体は、きゃー、と怖くなりながら読みました。

    作者からの返信

    読了ありがとうございました。
    この作品は、自分の中では一・二を争うほどの「迷」作ですね😄なので、読んでいただけただけでも嬉しいです。
    昨年のカクヨム甲子園のお題フェスで、「メタフィクション」と言うお題に向けて短編を書く、と言うものがあったのですが、その頃の自分は「メタフィクション」がいったいどのようなものなのか、さっぱりわからない状態で、検索してから勢いだけで寄せていってしまった記憶があります。
    ホラーを書くことはこれまであまりありませんでしたが、やっぱり文章の形状に頼らず、表現だけで恐怖を示唆できるようになることは課題ですね。アオノソラさんの言う通り、このジャンルなら、作中で「主人公を殺す手段」を示す、読者の世界に直接語りかけるなど、もう少し広げることもできたかもしれないです。

    とにかく、やっぱり課題の多い短編です。再読すると、良くない違和感も多いですし。やっぱり推敲や再読って大事ですね。