ワンライ掌編
木卯空
202508
テーマ:「星」
不思議に光る星が在った。
光っていないけれど光っている星。
その星は恒星ではない。数ある惑星の一つであって、その存在は小さくなければ大きくもない。強いて言えば小さい方。
けれど大きな存在感でもってそこに在る。
今日もその星は光っている。
星自らではなく、そこに在る誰か、何かの手によって。
キラキラと、その星は瞬いている。
覗きこんだ観測機の向こう側で、空の彼方で、そして私達の心の中の憧憬でもって。
キラキラと、その星は煌めいている。
いつか、いつか行ってみたい。
私達と同じ様に、自ら灯りを灯したアナタに会いに。
直に、私達も便りを出します。
出たしはそう、「拝啓 地球の皆様へ」。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます