第5話 出会い
諸君、筋肉は無限だ。
この丸太のような腕、樽のような胴体、柱のような脚で全てを粉砕してきた。筋肉はすべてを解決する。
俺は今非常に困惑している。いつものようにダンジョンに潜り、金目の物を換金して酒を飲んでいるのだが、眼の前に小さな女がいる。
「その、とても素敵だと思います。」
さっきからこの女の言っていることがまるで理解できない。頭の中の筋肉をフル稼働しているが話が全く噛み合わない。イラッとしてきたが、無視して飲み続けることにした。
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