第3話 ストッキング

諸君、筋肉は大河だ。


この丸太のような腕、樽のような胴体、柱のような脚で全てを粉砕してきた。筋肉はすべてを解決する。


俺は今非常に困惑している。いつも通り見つけた宝箱を壁に叩きつけて粉砕し、中の宝を取り出した。肉まんが潰れる?そんな軟弱なアイテムはいらん。


手にしているのは布だ。ほんの一瞬ではあるが足が早くなる非常に有益なアイテムだ。問題は薄茶色で透かしのような模様の入っている非常に薄い、まぁ、その、なんだ、ストッキングということだ。


良かろう、機能のためであれば些細なこと、俺はストッキングを履いた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る