始まりと協力と特殊な三角関係

エピソード1 誕生!愛を守る勇・・・者・・・?

※BL要素があります。苦手な人、地雷な人はブラウザバックを推奨しています。


 早く・・・見つけないと・・・!!


「っ!?」

(誰だ?あの声…弓良じゃない…よな?)


 この子は…馬場 魔音ばば まおと

 私立桐ヶ崎学院所属の高校1年生・・・今日から高校2年生・・・


「・・・まっ、いっか!」

「うっし!支度すっぞ~!」


 あの子・・・いい!

 よし、そうと決まれば早速準備を・・・


「はぁ~・・・今日から高校2年生か・・・だるい。」

 ピンポーン!

「誰?母さーん!!出て!!」

「はいはい。」


 ガチャ


「あら!弓良くん!」

「あ、おはようございます!魔音います?」

「いるわよ!魔音~!!弓良くんきたよ~!」

「へ!?弓良!?ちょ、待って!あと少し!着替えるだけ!」


 あら?えっと、あの子は小鳥遊 弓良たかなし ゆらくん!魔音の親友か・・・楽しくなりそう!

 一応にはしとくか。


「よっし!行くぞ!弓良!」

「そっちが待たせたのに・・・まあ行こっか!」

「行ってらっしゃい!気を付けるのよ!」


「そういや、今日なんか変な声聞こえたんだよな・・・」

「え!?どんな声!?」

「なんか、男勝りな女の子って感じ!」

「いや、どんな声だよ・・・」

「う~ん・・・あ。」

「え?」

「あれ!えっと今期のアニメ!あっと・・・」

「多分あの異世界系のやつ?魔音がハマってる・・・」

「それ!そのアニメの主人公の妹みたいな声だった!」

「う~ん・・・僕見てないから分からないな~」

「じゃあ今度見せてやるよ!最っ高だよ!」

「ふふ。ありがと。」


 私立桐ヶ崎学院。霧那賀市きりなかしの唯一の男子校。

 面積が広く、霧那賀市のマンモス校。


「馬場!小鳥遊!おはよう!」

「おはようございます。高橋先生。」

「おはざぁ~す。」

「はぁ。疲れた。」

「まぁ、がんばろ!魔音!」

「・・・ああ。」

「よし!じゃあクラス確認してこよ!」

「えっと・・・」


「あ!あった!俺2‐B!」

「え!?僕も!」

「「よっしゃー!」」

「じゃあクラスに行こうぜ!!」

「!うん!」


 チュドーン!!


「・・・」

「・・・」

 キャー!!!

 うわー!!!

 早く!!逃げて!!!

「「逃げるぞ!!(よ!!)」」


 タッタッタ


「なんだよ!!あのヘドロみたいな化け物!!」

「あいつのせいで爆発したってこと・・・?」

 ・・・けて

「!?」

 こっち・・・早く・・・

「・・・よし。」

「弓良!俺ちょっと忘れ物した!先行ってて!」

「え!?でも、こんなときに・・・」

「大丈夫!すぐ合流するから!!」

「ん~・・・分かった!早く来いよ!」

「ああ!」


 ー校舎裏ー

「はぁ・・・はぁ・・・」

「どこだ!!さっきの声を出してたやつ!来てやったぞ!!!」


 あら?やっと来たのね・・・


「まったく・・・遅いじゃない!」

「っはぁ!?兎?が宙に浮いてる!?」

「失礼な!あたしは兎じゃなくて!」

「ド・・・ドリーマー?」

「もう!説明は後!とにかく!」

「あいつを倒すためにあたしと協力して戦って!!」

「え」

「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?!?!?!?!?」

「俺が!?」

「えっと・・・」


 いやそうよね?やっぱすぐには適応できないよね!?

 やっぱり一般人には無理なのか・・・


「ごめんなさい。やっぱり無理だったら、」

「最っっっっっ高じゃん!!!」

「へ?」

「俺がいっつもテレビで見てた勇者になれるんだろ!?」

「じゃあ全っ然ウェルカム!!」

「!本当!?」

「じゃあ、はい!」

「えっとこれは~コンパクト?」

「それはドリームコンパクト!」

「あたしの特別な力が宿ってるコンパクト!」

「使い方はあたしが魔音の頭の中に流しとくね☆」

「え?」


 せ~の!


「うわっ!?」

「どう?分かった?」

「よし、やってみる!」

「おぉ~!じゃあ!」

「ワープ!」

 フォン


「よし!」

[ん?お前は・・・]

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!??」

「出たわね!アンダーテーブルのウォリアー『』!」

「ウォリアーって?」

「あ~戦闘要員って意味だよ☆」

[フッ!お前はエターナル星の生き残りか!ちょうどいい。ボスのために死んでもらうぜ!]

「キャッ!魔音!早く!フィーバーチェンジよ!」

「・・・よし!行くぞ!」

「おい!そこのウォリアー!」

[ん?]

「俺がお前をぶっつぶしてやる!」

「ここにラブストーンをセットして・・・」

「フィーバーチェンジ!」


 説明しまーす☆魔音がドリームコンパクトの中心にラブストーンっていう愛が具現化された宝石をセットすると勇者・・・

 ううん。になるんだ!


「よし!じゃあ・・・」

「ん?」

[んご?]

「・・・おい!!!」

「ん?あたし?」

「お前!騙したな!?」

「いやいや!あたしは戦ってほしいって言っただけよ?別に勇者になれるじゃん」

「けど俺は男だぞ!?」

「いや今は多様性だよ~?」

「ッチ!しょうがねぇ!このままやってやる!」

[オデに敵うやつはいねぇ!お前ら二人とも皆殺してやる!]

 どごっ!!

「うおっと・・・あのパンチエグくない?」

「魔音!コンパクトを一回タップしてみて!」

「よし!」

 パチン!

〈グレイトフルソード!〉

「おぉ~!剣が出てきた!!」


 あら!いい反応してる!こっちも誘ったかいがあるわ~♪


「よし!」

「フッ!」

 ザシュッ!

[グオッ!?]

「でりゃ!!」

 グサッ!

[ぐっ・・・]

「よし!行くぞ!」

[ッチ!・・・おっ?]

「魔音~?どこだ?」

「っ!」

(なんでここに弓良が!?)

「とか思ってるんだろうな・・・」

[ちょうどいい・・・]

「魔音~・・・?」

[うおりゃ!!]

「うっ!!!」

「弓良!!!!!」

 シュッ!

「魔音!コンパクト2回タップして!」

「ここか!」

 タンタン♪

「愛の力を思い知れ!ラブドリームフィーバー!」


 ラブドリームフィーバーとは!あたしドリーマー族の力と人間の愛の力を合わせた強力な攻撃!あなたたちの知ってる言葉で言えば必殺技のことだよ!


[うっ・・・幸せ~♡]

「え!?」

「ふん!大丈夫か?」

「えっと・・・君は?」

「・・・一応魔法少女。今度っから気をつけろよ!」

「じゃあな!」

 フォン

「魔法・・・少女・・・!」


「はぁ。疲れた。」

「お疲れ~」

「そういや、お前の名前聞いてないな。名前は?」

「あたしの名前はミュータント・ライン。気軽にミュラって呼んでよ!」

「よろしくな。ミュラ。」

 タッタッタッ

「魔音~!」

「おぉ、弓良。どうしたんだ?」

「俺、はぁはぁ・・・俺」

「魔法少女に・・・一目ぼれした!」

「・・・」

「はぁ!?!?!?」


 あらら?まさか親友が自分に恋するなんて思ってなかったのね?頑張ってね~馬場魔音!

 もとい、魔法少女ラブシープ!


 次回!

 よっす!魔音だ!魔法少女ラブシープになってしまった俺だが、なんと俺の親友がラブシープに恋しちまった!?なんとか諦めさせないと・・・!

 え?なんで諦めさせたいのかって?そりゃ中身が俺なのもあるけど。それともう一つ・・・


 エピソード2、『魔音の秘め事と弓良の初恋』!


 次回も一緒にマジカル~フィーバー!

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