The Endless Lava 〜”CONTINUE” betrayed me〜

私は異世界転生してチート能力を手に入れた。

その名も、「CONTINUE」。

何回でも同じ地点から復活できる。

私はこの力で異世界を無双した。

魔王はHP管理なしのゴリ押しで勝った。

私に仲間は必要なかった。

私は完璧な存在になった。

「CONTINUE。素晴らしいスキルだ。」

だが、甘いものには毒があるという言葉の通り、いつかは終わりが来るのだった。

私は今日もCONTINUEしている。

私のレベルを圧倒的に超越したゴブリンたちに何回も倒されながらマグマのステージを進んでいる。

「私を倒すことができても本当の意味で倒せるものなど誰もいないッ！」

「ガハハハハハハハハハハハ！！！」

私は、もはや悪役みたいな笑い声で前へ前へと進んでいった。

一応魔王倒した正義のヒーローだけど。

するとその瞬間！

「熱っ！！！！」

なんと、一歩踏み外してマグマにダイブしてしまった。

「熱い！熱い！だれか〜！」

「あ、でもCONTINUEがあるから余裕か。」

私はCONTINUEした。

駄菓子菓子（だがしかし）！！

何故かマグマの前に復活した。

「熱い！熱い！なんで！熱い！熱い！」

ーCONTINUEー

「なんで！こうなるn…

ーCONTINUEー

だ！」

ーCONTINUEー

「おい！どういうk

ーCONTINUEー

となんだよ！」

ーCONTINUEー

「まさか…」

ーCONTINUEー

私は悟った。そう。このスキルは「何回でも”同じ地点から”復活できる」能力だったのだ。

ーCONTINUEー

「うわぁぁぁぁぁぁ！！！」

ーCONTINUEー

「俺なんか悪いことした？」

ーCONTINUEー

「最低でも異世界（こっち）では何も悪いことしてないぞ！」

ーCONTINUEー

「現世での罪か？」

ーCONTINUEー

「順番抜かししてすいませんでした〜」

ーCONTINUEー

「高校の教育指導の先生を侮…

ーCONTINUEー

…辱する歌作ってすいませんでした〜！！！」

ーCONTINUEー

「どうか！どうか！」

ーCONTINUEー

「お助けを〜！！！」

そして、このマグマは10000年後まで語り継がれ、ついに観光スポットになることになった。

「現在進行形でCONTINUE懺悔のマグマ」として。

The END!!!