男性Bの話
…………はい。俺ですか? そうですよ、高校生で、海野淳。
怠そう? だってさあ、こんなところに二人きりで呼び出されて、まじ怠いって。ほんとに。なんで呼びされなきゃあかんの? なあ。
あ? いじめだあ? そんなん知っちゃこっちゃねえよ。俺はその日の放課後、たまたま帰ろうと思って歩いていたら、男女の集団に出会ってよ。その集団に居た……ああ、ん、名前が思い出せねえなあ、まあいいけど、ずっとブツブツ言ってる生徒がいたんだよ。気味悪すぎて、ほんと、調子おかしくなりそうだった。だから、俺はその集団に近づいて、不気味な生徒に近づいたんだよ。そしたら、いきなりそいつら、俺を怪しい目で見られてよ。それは良いんだよ。そもそも俺は不良としてこの学校の噂話として広まっていたからよ。通り過ぎる度に何か言われるの、最初は慣れなかったけど途中から慣れた。もう。くそ面倒くさくて。
……話が逸れているって? はあ、それで、いじめの話に戻るけどよお、ずっと俯いてブツブツ言ってる生徒に話しかけたんだ。けど俺に見向きもしないしよ、頭カッチンってなって人気の無い場所に連れた。そこで俺は日頃の鬱憤を晴らすためにその生徒に暴力を振ったんだよ。あ、どんな技か? そんなん覚えてねえよ、ただなあ、バックドロップしたら、その生徒、すぐに倒れてつい笑っちゃったんだよ。弱っちいし、立とうとはしないでずっと独り言ブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツ……言ってよ。まじ気味悪すぎて吐き気するところだったわ。いやほんとに。
え、もう良いって? じゃあ帰るわ。その生徒にまた何かあった──
(※ここで殴打する音と呻き声、メリメリという音が続く。その後、録音が止まる)
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