走れメ□ス

　メ□（しかく）スは激怒した。

　――っておい作者！？　激怒したいのはこっちのほうだぞ。

「ん、どした？」

　この書き出し、丸パクリじゃねーか。到底小説コンテストに応募している作品とは思えないんだけども。

「いやだって小説の書き方わかんないし……」

　いや、それでよくコンテスト応募する気になったな。

「でも、賞が欲しかったから、ね？」

　強欲だな。でもよく考えてみろ、今で大体150文字だ、応募できるのは400文字以上、わかるか？

「うぅ……」

　もうちょっと勉強してから出直したほうがいいんじゃねえのか？

「いや、なんとか400文字までつないでみせる……」

　諦めの悪い奴め。しゃーねーから俺も協力してやろうかな。

「あ、ありがと……うございマッスル！」

　まさか、そんなつまらんギャグで時間稼ぎするつもりか！？

「そうだけど、何か？」

　…………あっそ。というか、パクリ問題だろ。まず解決すべきは。

「それならいい案があるよ」

　走れメﾝﾄス　（完）

「メロスかと思わせて、まさかのメントス。どうよ？」

　いや……でも完は早くない？

「だってもう400文字を超えたも～ん」

　………………いいや、ツッコミ飽きた。もう俺しーらね。

　一体この小説、どうなることやら。