向日葵

柊 こころ

向日葵のような貴方へ


深夜3時頃のメールに気づく私は

既に朝の8時だった。


「あやー?起きてる?

あやんちの近くの公園にいるんだけどさ

会えないかな」




「しくったぁぁぁ!」


会いたかった…


その言葉が、声に出る。



当時はガラケー時代

色はピンクで設定してた。


「好きだなぁ、一目惚れだなぁ」


なんて、いつも呟いてる。






ねぇ、神様

もしいるのなら

教えてください


貴方は私のなんですか?



お願い、神様

願いを1つ、叶えておくれ




あの人を

幸せな笑顔のままでいさせてあげて



お願い、神様

願いを1つ


忘れないでいるから


愛され無くていいから


笑顔で私に

苦手なキスをして。




好きが溢れる。



辛い、辛い、辛い。



私ね

貴方が欲しいわけじゃない。


貴方の笑顔が

私の精神安定剤。



「あやー!」

って笑ってくれるのが

1番、嬉しいから。



こんなに好きになったこと

無かったから。



私の憧れだから、神様。


贅沢なんて言わないから

私は地獄で構わないから


せめて、利用でもいいから




少しだけ





愛してください。





向日葵のような貴方へ


聞こえますか?

もう、16年が経ちました。



私の気持ち、気付いています。

きっと、絶対。



貴方は弄んでいるの

分かってるから。


私の気持ち、利用してるの

分かってるから。




でもね、神様


あの人に笑顔が必要なのです。




最愛、ではなく



初恋を教えてくれた。




わたしね、きっと







おぼれていくの

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向日葵 柊 こころ @viola666

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