第19話・2006.4.27(thu)

突然だけど、朝起きたら、いきなり熱が出てた。


咳もげっほげっほ出てくるし、もしかしてこれって風邪ー?!!!学校楽しくてしょうがないし、一日休んだら俺を取り巻く校内環境がどう変わっちゃうかわかんないし、這ってでも登校する気でいたけど家族全員に全力で止められた・・・


自分の部屋の天井見ててもつまんない。今頃1時間目の授業中だ。朝、学校に行った時、みんなと話すさもない会話が俺の活力だったのに・・学校いきたいいきたいいきたいいきたい・・・行きたいっ!!!!


俺は、携帯を何度も開け閉めして時間チェック。そんで1時間目の休み時間に合わせて紺野にソッコー電話した。呼び出し音三回鳴ったとこで『もしもーし』ってあいつが電話に出る。


「こ・・こんにょっ?」

『・・なんだよこんにょって・・・』

「・・・・う・・・」

『ちょっと待て泣くな。お前大丈夫なの風邪』

「大丈夫じゃないよ・・。学校行きたかったのに家族に止められた」

『・・・普通だろ・・・それ・・』

「・・・きてよ・・・?」

『・・・・・・・は?』

「学校終わったらお見舞い来てよ!絶対来てよっ!」

『・・・・』


電話の向こう。紺野の後ろではクラスの奴らがゲラゲラ笑ってて、小さい方の小沢とか佐伯とかの声がする。意味わかんない歌声は多分・・坂口ってやつだな・・。この坂口ってやつがスゲエ意味不明で、俺、ほんっとーに苦手なんだよね。嫌いなわけじゃねえよ、そうじゃないんだけど。掴めなすぎて、対応しきれないんだよね。バカで抜けた顔してんだけど、ホンモノのあほなのかな・・・わかんない。



紺野のそばに俺がいない間に、色々なやつが紺野に声かけて、親友権を獲得しちゃったらどうしようって・・スゲエ不安で・・いい加減泣けてきそうだったんだけど『わかった、行くよ。だからちゃんと寝てろよ。』って紺野が言ってくれたから、言うこときいてちゃんと休む。



電話切ったあと俺は目を閉じた。

紺野が来る。きてくれる。何はなそう。



イメトレしとくかー。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る