ダンジョン探索部〜謎の部活入ったら......
ぽんポッポ
転校、からの混乱
突然だが、自己紹介というものは知っているだろうか。自己紹介とは、その後のコミュニティ内の居場所を確定させ、その場の居心地を決めてしまう恐ろしい一大イベントである。
俺は転校生なのでそれをやったのだがまあ見事に失敗してしまった。どういう風に失敗したのかは思い出したくもない。
そんなこんなで自己紹介失敗マンと化した俺は絶賛自分の席で一人ポツンとぼっちタイムなのである。だがそんなぼっちタイムを挽回するチャンスが舞い降りた。
最初に見た時思ったことだが、隣の席の
そんな彼女に先生が、俺に学校の案内をしてくれという
彼女は一向に本を読む手を止めない。なぜだ、明らかに彼女は快く(不服そうに)返事をしていたのに......くっ......こうなったら俺から声を掛けるしかない。覚悟を決めろ、行くぞ。
「あ、あのまいさん、よかったら先生に言われた通り学校を案内してくれないかな......!」
よし、言い切ったぞ、さて反応の方は。
「......チッ......ついてきて」
え、今舌打ちしたのか、俺に、な、なぜだ。
「お、俺何かやっちゃいましたか......?」
「......ふんっ」
彼女はそう言い、そっぽを向くと席を立ち廊下に出ていった。
ま、まさかとは思うが俺が自己紹介に失敗したせいか。いやまさかそんなはずは......と、とりあえず舞さんについて行かねば。
* * *
しばらく歩いた後、舞さんはある教室の前でピタリと止まると、その教室の中へ入っていった。
「ダンジョン探索部......?」
扉にはダンジョン探索部と書かれている。
「なんだこれ......部活、なのか?」
困惑していると教室の中から顔をヒョコリと誰かが出した。
「おっ君が今日から入部してくれる
そう言うとその誰かは教室から勢いよく飛び出してきた......が、どう見ても小学生くらいにしか見えない。何かの間違いで俺は小学校に入ってしまったようだ。帰ろう、不審者扱いはごめんだ......冗談はここまでにして、なぜ俺の名前を知っているんだ。それとダンジョン探索部とは。
「君!今失礼な事考えてたでしょ!」
「いや、それは図星なんですが、あの、どうして俺の名を......そしてここはなんなんですか」
女の子は何かがおかしいという風な表情を浮かべたかと思うと、教室に入っていった。
「俺も、入っていいんだよな」
とりあえず後を追い教室に入ると、さっきの女の子と舞さんが口論のようなことをしている。
「もう!ちゃんと説明してって言ったよね!」
「......だって、あの男が失礼なことを考えていたから」
え、俺何も言ってないんだが......
「おい知ってるんだぞ、私に対して陰キャなどという最悪なイメージを持ったということをな」
「な、なんで、バレてる?!」
「ついでに言うとメガネやらボサボサな髪やら事実だがムカつくことを思っていただろ」
「?!」
な、なぜだ、心でも読めるのか
「ま、まあまあいいじゃないか!喧嘩はここまでにして、私がなぜ君を知っているのか、そしてこの部がなんなのかを」
そ、そうだった、完全に焦って忘れていたけどダンジョン探索部ってなんなんだ。
「その前に私の名を名乗っておこう、私は
「ま、魔力......?」
唖然としていると彼女はまた話し始めた。
「うむ、魔力がなんなのかは置いといて、ぜひ我が部に入って欲しい。というか強制なのだがね」
「ちょ、いきなりすぎて頭が追いつかないんですが!」
「うーん、それもそうか、じゃあ見てもらった方が早いかな、
そう言うと、彼女の手に小さい炎のようなものが浮いていた。
「は......?!」
待て待て待て待て、更に意味が分からなくなってきた。俺は夢でも見ているのだろうか。
また混乱していると今度は舞さんが口を開いた。
「......夢じゃない、それに貴方も魔力があるなら魔法の一つや二つ使えるようになるわよ」
よし、なるほど、
「まあ、座りたまえ、君の席は......あそこでいいだろう」
そう言うと光さんは窓際の席を指した。
「これからこの部、ダンジョン探索部についての説明会を行う」
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ゲームで、忙しかったんだ......!許してくれ......お、お許しください!この通り!
それとまじで不定期更新です.....
ダンジョン探索部〜謎の部活入ったら...... ぽんポッポ @0416hamukatu
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