第13話トニー・タキタニ

ケース番号1069-3303-6191

ファイル番号T13/08

担当捜査官ウイリアム・リー

極秘

俺はインターゾーン・ベンウェイを訪問

「やぁよく来たな。このクリニックでは麻薬および呪術植物接触の実験もしている。無痛論の私の論文は読んだかな?まぁ案内しよう。」廊下にはジャンキーたちが阿片の煙をふかしている。「ここのヤク中連中は皆長い間ベットからでもしなかった統合失調症者だ。それが見ろ、麻薬中毒になったとたんベットから這い出てきて麻薬がどうのこうのブーブー言っている。つまり麻薬は治療薬なのだよ。精神病を治す植物接触療法だな。極度に同性愛に嫌悪を示す奴は完璧な無意識的同性愛者なわけだ。目が回りそうだろ。このクリニックの実験室では麻薬に取って代わるヒスタミン剤が完成しつつある」「やはり禁断症状はアレルギーなのですか」「勿論そういう事だ。もう芥子など要らないのはフェンタニルで分かってるだろ」モルヒネの50倍強い合成オピオイド「この国の薬物管理局は本当にクズだ。まぁ世界中そうだがね」俺は夜適当なバーに入りアヘンチンキを垂らしたニーガスの一杯を飲む。トニーはマリファナで一財産築いた日系人。しかし今や世界中で高品質のマリファナが出回り、トニーは奥に引っ込む。マリファナ信者、ペヨーテ教、キノコ教にヤヘー教もあるがアヘン教は無い。アヘンは金と同じく軽量可能で独占の邪悪ウイルスを生み出す。紀元前からアヘンは使われてきたが、しょせんそこにも邪悪ウイルスがあり、独占の邪教があったはず…「これが必要の代数学だよ」全てに当てはまる邪教ウイルス。あるかないか…くだらない、このくだらない道を見下せ!

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