第2話 透析開始の準備

 さて、クレアチニンの数値が6月に8を超えたこともあって、その時点で透析の事前準備が始まりました。


 具体的には7月に左腕にシャント手術というものを施したのですね。


 シャント手術とは、血液透析を行うために、動脈と静脈を直接的に繋ぎ合わせる手術のことです。


 血管がぼろぼろすぎるときなどは人工血管を使用します。


 人工透析では、大量の血液を体の外に取り出して透析器ダイアライザーで血液の中の毒素や老廃物をろ過して除去し、血液を浄化する必要があるため、血液を多く流せるように太い血管を作るために行われます。


 具体的には左手の手首の手前あたりをメーザーメスで切開し、動脈と静脈をつなぎ合わせることになります。


 このシャント手術をしないで緊急的に人工透析を行わなければならないときは、動脈に直接カテーテルを入れてやるか、緊急でシャント手術をしてから2週間ほどたったあとに人工透析を開始するため1っヶ月ほど入院することになります。


 私の場合は7月12日にシャント手術を行い、人工透析の開始は8月14日だったので十分に時間が取れたので助かりました。


 シャントはつぶれたりしてふさがりやすいので、左腕で重いものを持ったり、左腕に腕時計をしたり、左腕血圧を測ったり、左腕で腕枕をすることはできなくなります。


 それでも事前にやれたいたので良かったんですけどね。

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