全部活対抗サッカー
まーしー
前半戦
「さぁ、盛り上がった地獄坂高校体育祭もいよいよ残す種目は後一つ!『デッドオアアライブ!全部活対抗デスサッカー』のみとなりました!!!」
「いやぁ、楽しみですねぇ」
「今回初めてごらんになられる方に簡単な解説をしましょう!!このデスサッカーのルールはきわめて簡単です!地獄坂高校の各部活道部長が運動部、文化部に分かれて競い合う競技です!サッカーグラウンド、サッカーゴール、サッカーボールの三点を使用して行います!ルールは簡単!ボールを相手のゴールに入れればポイント、時間内に多くのポイントを稼いだほうが勝ちです!!」
「サッカーと同じですね」
「そうです、ほぼサッカーと同じです!しかしデスサッカーのルールは先ほど述べたもので全てです!!つまり、手を使おうが道具を使おうが何でもありなんです!!!オフサイド?そんなものありません!!」
「おぉ、なにかすごい事になりそうですね」
「何が起こるか分からない!予想不能!これがこの競技のいいところなんですねぇ!!」
「しかし、サッカーがベースになっているのは事実ですね。サッカー部部長が有利なのでは?」
「実はこの競技、去年に最も好成績を残した部活がベースとなるんです!サッカー部は全国に後一歩というところまで行きましたからね!」
「あぁ、記憶に新しいですね。私もニュースでみました」
「ちなみに去年はデステーブルテニスでした!!」
「全く想像つかないですね」
「さて、実況は引き続き、私体育教師の石塚!そして今回解説には先ほどから隣にいるこの方!神崎校長をお迎えしました!!!」
「よろしくお願いします」
「神崎校長は今年赴任されましたので、この競技を見るのは初めてなんですね!!!」
「いやぁ、楽しみです。そんな人間が解説でよかったんでしょうかねぇ」
「さぁ、我々の紹介が終わったところで選手の入場です!それぞれ運動部チーム、文化部チームがセンターラインに並んでいきます!!」
「ところで今更なんですが、どう考えても文化部チームは不利ですよね?運動部に運動で戦うなんて」
「そこは体育祭ですから!文化部には文化祭で輝いていただきましょう!!と言ったものの、この競技が生まれてからすでに12回行われましたが、なんと文化部チームの勝利は9回になります!」
「文化部チームのほうが多く勝っているんですね」
「そうなんです!この競技にはスポーツマンシップなどは存在しません!!卑怯!狡猾!根暗!!これは文化部チームにとって得意分野なのです!!」
「あ~、石塚君・・・ちょっと文化部顧問の視線が険しくなっているんだが・・・」
「さぁいよいよ時間です!!試合開始のホイッスルがならされました!!!」
「君はメンタルつよいなぁ・・・」
「ボールを最初に持つのは去年手痛い敗退を喫した運動部チーム!!エース、サッカー部部長です!!」
「いきなり本気ですね」
「さぁ動き出しました!!サッカー部部長、華麗なドリブルで駆け抜ける!!っと思いきや、すぐにパス!意外です!!」
「文化部チームに警戒してるんですかね」
「パスの先は、おぉっと、水球部部長だ!!!下半身が強靱という点で類似しているのをねらったんでしょうか!しかし水球部部長、パスされたボールを手で受け止める!!」
「まぁ水球ですしね」
「おぉっと、水球部部長の前に立ちはだかる文化部チーム!なんと!!これは吹奏楽部部長だぁ!!!」
「背負ったホルンがまぶしい輝きです」
「しかしこの組み合わせでは筋肉の付き方が違います!吹奏楽部、いったいどう防ぐ!!!あぁ!!ホルンを吹き始めました!!しかも水球部部長の耳元で!!全力で!!!まさかの音波攻撃です!!!!」
「すさまじい肺活量ですね」
「もだえる!!水球部部長もだえます!!!ここで保険医からドクターストップです!水球部部長、見せ場の無いまま退場です!!!そしてボールは吹奏楽部部長がキープとなります!!!」
「ホルン壊れなければいいですけどね」
「しかぁし!!さすが運動部チーム、すぐさま吹奏楽部部長を取り囲みます!テニス部部長、卓球部部長、野球部部長、それぞれがラケット、バットを持っています!!警戒した運動部チームにもう音波攻撃は通じないぞ!!!いったいどうする!!!」
「絶体絶命ですね」
「おぉ!!!あれはなんだ!!!吹奏楽部部長後方から大量のサッカーボールが転がって来ます!!!!」
「すさまじい光景です」
「あれは!!!ぬいぐるみだ!!!手編みのサッカーボールぬいぐるみです!!つまりはぁ!!!手芸部部長の仕業だぁ!!!!吹奏楽部部長の後方10mで鬼神のごときスピードでサッカーボールのぬいぐるみを編んでいます!!!なんと言うことだぁ!!」
「もふもふしたいですね。ちなみにこの場合、編みぐるみですかね」
「さぁ大量のダミーボールに惑わされて運動部チーム困惑!!卓球部部長は慌てふためいてその場にへたり込んでしまいました!!!しかし、さすがテニス部部長、野球部部長!ラケットとバットで次々とダミーボールを打ち返していきます!!」
「さすがに卓球用ラケットでは打ち返すのには無理がありますからね」
「吹奏楽部部長もボールを探してします!!あまりに精巧なダミーの為もはや一目では判断できない状態です!!文化部チーム!策におぼれています!!」
「あの編みぐるみ、後で一つもらってもいいですか?」
「おぉっと、ここでイエローカード!イエローカードです!!!手芸部部長!ゲーム進行を妨げるという理由でイエローカードをきられました!!!」
「そんなルールありましたか?」
「特にはありません!!!ただ審判が出したいだけでしょう!!ちなみに審判をつとめるのはボクシング部顧問 武田さんです!!きっとテレビで見て一度やってみたかったんでしょう!!もちろんカードによる退場はありません!!!」
「武田君は純粋だからなぁ」
「おぉっと!ここで動きがありました!!ダミーに紛れて転がったボールをラグビー部部長が拾い上げ、猛ダッシュで文化部チームのゴールへ走ります!!!」
「これは早いですねぇ」
「短距離を走る瞬発力、ボールを抱える保持力、相手を弾き飛ばす突破力、この競技で最も向いているかもしれない部活です!!さぁぐんぐん文化部チームのゴールへ近づくが、守りきれるか!文化部チーム!!!っとなんだこれは!!!ラグビー部部長の前に立ちはだかるのは大量の人影!!!優に20人はこえているぞ!!」
「これはいいんでしょうか?」
「地獄坂高校の文化部の数は9!よって選手数は9人のはずなのですが・・・っと情報が入りました!なんと驚く事に!あの20からなる人影は美術部部長によるデッサン画である事が判明しました!!!!遠目にはどうみても人間です!!!」
「すさまじい画力ですね」
「驚く事に、ラグビー部部長がそのデッサンをかわす先々に新たなデッサン画がおかれていきます!!すさまじい戦局選定眼!!」
「おや、文化部チームゴール横に何かありますよ?」
「なんとぉ!!あれは情報処理部!!情報処理部部長です!!!情報処理部部長がゴール横にデスクを並べ、自前のパソコンで何か操作しています!!!」
「その横にいるのは誰でしょうか?」
「あれは将棋部部長!そして放送部部長です!!まさか、情報処理部部長がリアルタイムに集めたデータを将棋部部長が分析、作戦を立案しそれを放送部部長が無線で各選手に伝えていたというのか!!!なんという作戦本部!!まさか、コート内に文化部チームの本拠地が存在しました!!!とんでもない作戦です!!」
「先ほどからうるさかったのは発電機の音なんですね」
「さぁ的確に配置されたデッサン画の前にラグビー部部長、明らかにスピードが落ちています。あぁっと、そこに手芸部部長お手製、手編みのネットが襲いかかる!!速度の落ちたラグビー部部長はなす統べなくとらわれてしまいます!!」
「今度はいい働きをしましたね」
「さぁそこに、後方に控えていた写真部部長がボールをさらいます!!『いい写真を撮るにはまず体作り』がモットーの写真部、かなりのスピードでコートを縦断していきます!!!」
「文化部の中では最も運動系ですね」
「なんと言うことだ!!次々に現れる運動部チームをカメラのフラッシュで倒していく!!写真部強い!!どんどん運動部チームゴールに迫ります!!」
「彼らの写真は目を見張るものがありますからね」
「なんとぉ!!!全ての部員を押しのけ、ついに写真部部長!運動部チームのキーパーと対峙です!!!データによると運動部チームのキーパーは剣道部部長!!完全武装での参加です!!!」
「涼しくなってきたとはいえ、暑そうですね」
「さぁ写真部部長、三脚を使った華麗なスウィングでボールをシュート!!!かなりの速度で剣道部部長に迫ります!!あぁ!!まさかのカーブ!!!ボールに回転を加えカーブさせました!!これではキーパーの手が届かない!!!!」
「三脚にはあんな使い方もあるんですね」
「しかしさすが剣道部、足りないリーチは竹刀でまかなう!!!横凪の一撃は大リーグスラッガーさながらの迫力です!!ボールは綺麗にはじかれ、中央線まで戻ってきました!!!」
「手に汗にぎる展開です」
「さぁ事態は振り出しに戻りました!!おっと、ここでいったん休憩です!!前半戦が終了となりました!!!!」
「いやぁ、熱い戦いでした」
「後半戦は15分後に行われます!!後半戦はいったいどうなっていまうんでしょうか!!!楽しみでなりません!!」
「余り活躍していない運動部チームにがんばっていただきたいですね」
「さぁ我々報道もいったん休憩させていただきます!皆さん!15分後にまたあいましょう!!それでは!!!」
後半に続く・・・
全部活対抗サッカー まーしー @AD2501
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