任されたプロジェクト

「木戸君このプロジェクト君に任せていいかな?」

突然上司に仕事を振られた。


僕は渡された資料に目を通した。

「これって早瀬さんの管轄の奴ですよね?」


「そうなんだけど…実は早瀬と連絡とれなくてさ

急遽木戸くんに仕事を振ったってわけ」


「早瀬さんどうかされたんですか?」


「実家に連絡して家にも行ってもらったんだけどいないらしくて…あいつ最近疲れてたみたいでさ、仕事嫌になったのかなぁ…

どこいっちまったんだよ…」


「そんなことが…

まぁ、いいですよ、引き受けます」


「急で本当にすまないね」


幽霊団地をオカルトマニア向けに居住者を募る

正直難しいと思った。

好きとそこに住みたいは違うもんなぁ…

僕も怪談話やオカルトは好きだ

けれど幽霊が出ると言われる場所に住みたいかと言われるとそうは思わない、そしてこのプロジェクトには核となる怪談話が存在していない。

自分で資料を見て話を構築したことなんてないし、どうやってストーリーを書けば良いの

だろうか?


そんな時にSNSで怪談話の案を募ってる物書きを見つけた。


もしかしたら、もしかするかもな?

話を書けるなら正直誰でも良い。

知名度が低い人ならお金もかからないだろう…


僕はすぐさまその呟きの主にDMを送った。






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