目の前の団地
夜勤の時の話なんですけど
僕は工場で働いていてその日は久しぶりに夜勤の業務だったんです。
休憩時間に喫煙所でタバコを吸ってぼんやりとしながら目の前にある団地を眺めていました。
目の前の団地は2棟あって片方は封鎖されてると聞いたんですけど、夜になるとまだ電気がつくみたいで、誰もいないのにもったいないなぁと思いながら見ていました。
休憩時間も終わるので、そろそろ戻るかって時でした。
団地の方から叫び声が聞こえたんです。
なんだなんだ!?
って見渡しても暗くてよくわからくて
しばらくして目が慣れてきて形くらいはわかるようになってきて
目を凝らしたらサラリーマン風の男が叫びながら団地の廊下を徘徊していました。
こんな時間までご苦労なこった…
働き過ぎて壊れたのかな…
自分もああならないようにしないと…
そう思い僕は業務に戻りました。
僕は作業しながらあることを思い出しました。
あれ?あのサラリーマンが徘徊してたのって
封鎖されてる棟の廊下だったよな…?
はたして彼は壊れて無敵の人になったサラリーマンかそれとも…
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