第13話
そうした事で幽霊ながら幽霊らしからぬ、人に感知されないだけでほぼ人間な僕はこれから自分の人生を生きることにした。
味覚は感じるがトイレには行かなくても良いから、実質無限に食うことが出来る。しかし意識して味覚を失くすことも出来るし、体に食べ物は反映されないから、体も軽い多分死ぬ直前の体のままこれから先の幽霊人生を送るのだろう。しかしそれはそれで退屈しそうだけど、この肉体は時間感覚がほとんど感じられないから、常に自分が海になったかのような感覚だから飽きるとか以前として、そもそも自然と一体化している感覚だ。だがそれは自分が不慮の事故で亡くなった事なので、自死や殺された場合は多分地縛霊とかになるのかもしれないと思うと勝手な事は言えない。
それよりも今は念力魚釣りに夢中である。やがて一匹の猫を発見した。その猫は衰弱していた。僕はねこにゃんに近づいた。そして念力で魚をあげた。猫は口を僅かに動かし目に光を少し宿し生きる力を振り絞っていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます