第8話
ろくろ首は切断されたけどまた首から顔が生えて来た。
「流石妖怪だな。頭が生えてくるとは。だけどこれで食材には困る事は無いだろう」
ろくろ首は怯えていた。
「怖いのか?」
「もちろんよ。だっていくら生えてくるとは言っても痛みは感じるのよ」
ろくろが言った。
「痛みは感じるのか。痛覚があるんだな」
「無いわ。精神的に痛いのよ」
ろくろ首は繊細な心の持ち主だった。
早く逃げようよ、とパンダが言ったからパンダの背に皆が乗った。
パンダは特殊能力で背中に乗せた僕達のからだを小さくした。
パンダに乗って小さくなった僕達は地下室の通路の奥へと駆け出した。
妖怪はパンダの他にも狐やたぬきの妖怪がいた。
「僕は道路で轢かれたたぬきの妖怪だ」
「何の目的で妖怪になったんだ?」
「轢いた人を呪うためだ」
「轢いた人が見つかればいいね」
「もう見つかったよ」
横から行って来たのはゾンビみたいな姿の妖怪だった。
「俺はゾンビ妖怪だ。そこのたぬきに呪われて肉が腐りゾンビになった」
なんと言う事でしょう。負の連鎖です。
僕は愕然とした。
所で僕は何の妖怪何だろうか。自分で自分のことが気になった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます