第8話

ろくろ首は切断されたけどまた首から顔が生えて来た。

「流石妖怪だな。頭が生えてくるとは。だけどこれで食材には困る事は無いだろう」

 ろくろ首は怯えていた。

「怖いのか?」

「もちろんよ。だっていくら生えてくるとは言っても痛みは感じるのよ」

ろくろが言った。

「痛みは感じるのか。痛覚があるんだな」

「無いわ。精神的に痛いのよ」

ろくろ首は繊細な心の持ち主だった。

早く逃げようよ、とパンダが言ったからパンダの背に皆が乗った。

パンダは特殊能力で背中に乗せた僕達のからだを小さくした。

パンダに乗って小さくなった僕達は地下室の通路の奥へと駆け出した。

妖怪はパンダの他にも狐やたぬきの妖怪がいた。

「僕は道路で轢かれたたぬきの妖怪だ」

「何の目的で妖怪になったんだ?」

「轢いた人を呪うためだ」

「轢いた人が見つかればいいね」

「もう見つかったよ」

 横から行って来たのはゾンビみたいな姿の妖怪だった。

「俺はゾンビ妖怪だ。そこのたぬきに呪われて肉が腐りゾンビになった」

なんと言う事でしょう。負の連鎖です。

僕は愕然とした。

所で僕は何の妖怪何だろうか。自分で自分のことが気になった。


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