本当に体験した怪奇現象 だからあまり怖くない
確門潜竜
第1話 異世界に
私は、生来怖がりであり、霊感などはなく、他人に見えないものが見えるという人ではないです、多分そうだです。
ただ、不思議な体験をしたことがあります。昔、外務省に出向、在外日本大使館で外交官として勤務したことがありますが、その際いた、霊感があるという外務省プロパー外交官に自分の不思議体験を話したところ、
「夢でも見たんだろう。不思議な他体験とはそんなものではない。」
と一蹴されました。
だから、私の不思議体験、怪奇体験というのはつまらないものなのかもしれません。だいそれたことでも、大して怖い話でもありません。しかし、時間の経過とともに記憶が誇大化している面はあるものの、本当の体験です。
ちなみにその外交官は、
「天照大御神は太陽神だから男神だ。」
「ミグ21は旧式機である。ミグという戦闘機の21番目の改良型だから、ミグという戦闘機はかなり前に開発されたからである。」
「オーストリア帝国?オーストリアは小さい国じゃないか、どうして帝国になるのだ。君は嘘つきだ。」
等と言った人ですが。
私は、20歳くらい前まで、時々視界がだんだんと黒くなり、しまいには目の前が真っ黒になり、また最初の時と逆の形でだんだんと視界が回復するということがありました。
その日も歩いていて突然、その症状が現れました。が、いつもと違うのは、回復していく過程がなく、ぱっと目の前が明るくなり、見たこともない場所、一本道に立っていました。はて?と思案していると、背中に悪寒が走りました。何故か、後ろから恐ろしいものが迫って来る、逃げないと危ないと感じて走り出しました。かなり走ると目の前に、空中に黒い穴が見えてきました。そして、何故かそこに飛び込めば助かると感じ、さらに全力で走り、その中に飛び込みました。チラッと、その時後ろを振り返ると黒い何かが迫ってきていました。飛び込んでどうなったかは記憶にはないのですが、気が付くともといた場所に立っていました。
このようなことは、その後体験はしたことはありません。
ずっと後。全然異なることですが。その日、あるビルの5階にある献血センターで献血してエレベーターで1階にのはずを、何故か誤って地下1階のボタンを押してしまい、気が付かず地下1階に。見慣れた1階ではないことに驚いたものの、自分の失敗に気づき、1階のボタンを押して・・・でもそこは1階なのにいつも出入りする1階ではありませんでした。慌てて5階に戻ってみると、献血センターはありません。パニックに襲われた私は、何回か同じことを繰り返しました。すると他の乗客が入って来てボタンを押し、ドアが開くと降りて行きました。その後ドア締り、エレベーターが動き出し1階で止り、ドアが開いて出て見ると見慣れている1階でした。
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