巴市の日々2ndシーズン

歌峰由子

25年暑中見舞いSS『泣き虫な干支人形』

タイトル通り、今年(2025年)の暑中見舞いとして、年賀状等のグリーティングカードや感想のお便りを下さっていた方にお送りした短編です。

本日、2025年8月20日をもちまして無事、商業書籍版『陰陽師と天狗眼』&歌峰由子商業デビュー5周年!!! ということで、記念公開です。

いつも応援ありがとうございます!



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 二十四節気は小暑の候――いわゆる「暑中見舞い」が交わされる季節となった。暦での呼称とは裏腹に、現実の気温は「これが『小』とは如何なることか」と怒り出したくなるような猛暑である。例年であればそろそろ梅雨明けという時分だが、今年の空梅雨は酷いもので、巴の最高気温も連日の猛暑日、熱中症警戒アラートは発令されっぱなしだ。

 どういうことかと言えばつまり、宮澤美郷の体力が尽きかけていた。

 小暑でコレならば、大暑の候には一体どうなってしまうのか……想像するだに恐ろしい、と美郷は頭を抱える。

 西日の入る、未だ冷房設備のない離れは灼熱地獄と化している。寝起きしている中庭に面した和室はまだマシだが、ダイニングキッチンとして使っていた西に窓のある洋室はもはや、人の暮らせる空間ではなくなっていた。ノンブランドの中古冷蔵庫が必死に稼働しているが、室内気温が高すぎて冷凍室の温度が怪しい。

 そんな都合で美郷は現在、生存維持のためにその居をほぼほぼ母屋に移している。共有リビングとして整備されている客間に布団を運び込み、大方の食料も怜路が使っている母屋の冷蔵庫へ。怜路やぬしは元より寛大な性分のうえ、美郷が「使用する代わりに掃除もする」と申し出たため、冷蔵庫やコンロといった設備含めて台所を全て自由に使って良いと歓迎してくれた。更には美郷の体内に飼う白蛇のため、水を張ったタライとそれを冷やすペットボトル氷を支度してくれる甲斐甲斐しさだ。

 実は「宮澤美郷」という存在の中で主に暑気を嫌うのは妖魔である白蛇――「白太さん」の部分であるため、逆にその白蛇を冷やしておくと美郷ほんたいも暑さを凌ぎやすい。この事実に気付いてからは、毎年夏場は主に白蛇を加湿した冷蔵庫や中庭の池、タライやクーラーボックスなどに入れて冷やしているのだ。

 そんなわけでその夜も、美郷はラグを取り上げられて夏仕様の共用リビングにて、食事に使ったローテーブルを端に寄せ、部屋の隅に畳んで布を被せてあった己の布団を敷いた。部屋の端、敷いたバスタオルの上に水を入れたタライを置いて、そこに蛇口の水を凍らせた五〇〇ミリペットボトルを浮かべる。稼働しているエアコンは二時間で切れるようタイマーを仕掛け、寝巻き姿の美郷は布団にゴロリと横になった。

 消灯時刻まではまだ多少猶予がある。今日は平日真ん中で、読書をするほどの気力は残っていない。さしたる目的もなくスマートフォンを手に取り、アプリケーションが流してくるウェブニュースをザッピングしていると、首元からするりと白蛇が出て来た。夜の散歩タイムらしい。

「外出るの? 冷気逃げちゃうから隙間は空けとかないよ?」

 言って、襖を開けるために起き上がった美郷には反応せず、白蛇は部屋の奥へ設えられたテレビボードの方へ寄っていった。大画面のテレビが上に載ったオープン型テレビボードのラック部分には、映像機器の他になぜか白蛇グッズが並べられている。これは怜路が最近目覚めてしまった趣味のひとつで、出先で発見した白蛇という白蛇(をモチーフにした小物)を、見境なく買って帰ってはこのボードに並べて飾っているのだ。九割方が巳年の干支飾り、残りも大抵が「縁起物」としての白蛇アイテムであるため、やたらその一角だけお目出度い色彩になっている。

 その、箸置きから土鈴、貯金箱や陶器人形に至るまで、様々な「白蛇」が飾られたボードの前で、美郷の分身しろへびが鎌首をもたげた。ぴるぴると舌を出して匂いを嗅ぎ、何やら探っている様子だ。

「どうしたの白太さん、何かその中に変なヤツいるの?」

 布団の上に正座したまま、美郷は首を傾げる。白蛇は自身が妖魔だけあって、美郷よりももののけの気配に敏感だ。飾られたアイテムはどれも可愛らしく御利益ありそうな見た目をしているが、拙いモノが混じり込んだだろうか。

 ――泣いてる。ハク、寂しい。コウいない、寂しい。コウ、ハク、かたわれ。

「片割れ……? どれがハクなの?」

 どうやら、置かれた小物の中に泣き虫がいるらしい。器物に宿った精霊の淡い声なども、美郷や怜路より白蛇の方が良く気付く。かつてはそれが、怜路を救う大ファインプレーになったりもした。

 白蛇が浮かせた頭を振りながら、忙しなく舌を出し入れする。

 ――これ!

 そう言った白蛇の頭が指し示したのは、ほんの最近追加された様子の――あまり見覚えがない、丸くて白いボディに赤と金で吉祥模様を描かれた、巳年の干支人形だった。



 最近頻度の減った居酒屋アルバイトを上がり、怜路が帰宅したのは午後十一時も半を回った頃であった。本業である拝み屋として巴市から業務を委託されるようになってからというもの、以前ほど日数も時間も割くことができていないアルバイトだが、店側は気にした様子もなく怜路を雇ってくれている。この日も早い時間帯のシフトで入った怜路は、ピークタイムを過ぎたところで賄いを食べて退勤してきた。

 ここ最近は猛暑に音を上げた下宿人が、冷房のない離れから母屋に避難してきている。いい加減、自力でエアコンを買う財力くらいありそうなものだが、本人にその気はなさそうであるし、怜路も美郷が客間――共用リビングに寝起きして特に不都合はない。よって、家賃に気持ちばかりの「冷房費」を上乗せして客間のエアコンを自由に使わせていた。

 その下宿人の消灯時刻よりも少し早く玄関を開けた怜路は、広い土間に入ってすぐ、横合いの襖を開けた下宿人に手招きされた。

「おかえり、怜路。ちょっと訊きたいんだけど……」

 言われて怜路は、靴を脱いで板張り廊下に上がり、そのまま共用リビングに入る。どうした、と尋ねると、美郷は掌に載せた巳年の干支人形を怜路に差し出して言った。

「この人形、いつどこで買ったか覚えてる? 白太さんが言うにはどうも片割れとはぐれてるらしくてさ……名前がハクで、片割れがコウらしいから紅白一対として作られたんだと思うんだ」

 美郷が示した人形は、つい先日怜路がコレクションに加えたものだ。怜路が手にした時すでにこの人形は、一体のみで置かれていた。

「あー、コイツは買ったンじゃねー。こないだ依頼請けて行った先の家にあったんだよ。廊下に飾られてっから眺めてたら、家の人がくれるっつーモンで……ってンな卑しい目で見ンじゃ無ェ! 何度か断っても押っ付けられたんだ!!」

 依頼主は巴市近隣の旧家の主で、数年前に他界した父親のコレクションを処分したいという相談だった。その父親は民俗宗教呪術関連に興味を持って、個人で曰くありげな品々を集めていたらしい。息子夫妻はその分野に興味関心がなく、処分してしまいたいが下手な真似をして祟られたくはない。よって、適切な処分方法のアドバイザーとして怜路が呼ばれたのである。

 丸いフォルムの干支人形は、その蒐集品にあったのではない。依頼主の夫人が買い集めた干支飾りのひとつで、先日偶然押し入れの奥から出て来たのだという。今年は巳年ということで、一年玄関の棚で番をさせているところだったそうだ。

「確かに俺が見た時も、なーんか寂しそうでよ。気になってガン見してたら奥さんに気付かれちまって……。白蛇好きか、って訊かれりゃイエスとしか言いようがねーし、奥さんもちょっと分かる人なんかな、『沢山仲間がいる所なら寂しくないだろうから』つーて」

 依頼の報酬ともども手の上に置かれてしまえば、白蛇だけ突き返すワケにも行かず連れて帰ってきたのだ。

「しかしナルホド、片割れねえ……」

「白太さんが言うには、なんかずっと泣いてるらしくて。可哀想だからコウを捜してあげたいけど、前の持ち主と連絡取れそう?」

 手の上に小さな干支人形を載せたまま、白い寝巻姿で長い黒髪を背に流した美青年が眉尻を下げて小首を傾げる。ちなみに彼の半身たる白蛇は、その襟元に巻き付いて鎌首をもたげ、本体と同じ角度に小首を傾げていた。

 ――この白蛇精に弱くなければ、己の家電を使い放題になどさせないし、なんならそもそも白蛇グッズ集めなどという妙な趣味ができたりはしない。

「モチロン、明日にでも電話してみるわ」

 怜路はそう、一も二もなく頷いた。


 ***


 更木実伽さらきみかは広島市郊外の住宅街で和雑貨カフェを経営する、世間一般でアラサーと呼ばれる年齢の女性だ。実家は県北の旧家で、二人姉妹の妹として生まれた彼女は、市内にある私大の経営学部を卒業した後一般企業に就職し、資金と社会経験を貯めてこのカフェを開いた。子供の頃から夢見がちで、しかし「これ」と思ったことは我を通す――親や姉には「わがまま娘」と扱われてきた人物であった。

 その彼女が店番に立つカウンターの端に、常に飾られている置物がある。りんごのように赤く、丸っこいフォルムをした巳年の干支人形だ。これは彼女が幼い頃、家に飾られているのを見て欲しがり、親を根負けさせて手に入れた大の親友であり、彼女の人生を見守ってきた守護者でもあった。

 ある日、紅い蛇に見守られながらカフェを営んでいる実伽のもとへ、実家の母親から一本の連絡が入った。なんでも祖父の遺品整理で縁の出来た人物が、実伽のカフェを訪ねてくるという。何やら実伽に訊きたいことがあるらしい。実伽は一体何用か不思議に思いながらもそれを了承した。そして来訪を伝えられていた日のカフェタイム、果たして、若い男性二人連れがちょうど客の途切れた彼女のカフェを訪れた。

 ドアベルを鳴らして格子戸を引いたのは、金髪を逆立ててバッチリセットし、目元には色が薄めのサングラス、更にはいかにもヤカラ系と呼ばれる類の派手な衣服と装身具を身に纏った、長身で体格の良い若者だった。なるほどこれは、事前にアポイントを取ってくるはずだ。ノンアポでは実伽も大いに警戒しただろう。――いま、警戒していないかと言われれば返答に迷うが。

 一方、彼の「連れ」らしきもう一人の男性は、真逆の印象な――痩身中背で地味めの服装をした、柔和そうな青年だ。しかしよく見れば、彼も一風変わった髪型をしている。一体彼らは何者なのだろう、と実伽は内心首を捻りながら、いつも通りの営業用スマイルで「いらっしゃいませ」の声を掛けた。

「すみません、更木さんでいらっしゃいますか? お母様からご連絡頂いてるかと思いますが、お訊きしたいことがあって伺いました。僕は宮澤、彼は狩野といいます」

 そう丁寧に話しかけてきたのは、地味な服装に長い髪の青年だった。へらりと頼りなさそうな愛想笑いと共に自己紹介される。実伽は「はい伺っています」と頷いた。どうやら宮澤という彼の方が、実伽に用があるらしい。店の入り口で立ち話をしている間に、別の客が来店すれば面倒だ。実伽は一言断りを入れて店の外に出て、ドアに掛けた看板を裏返して「休業中」とした。来客二人にはカウンター席を勧める。

 ひとまずアイスコーヒーで良いか確認し、実伽は二人分のグラスをカウンター席に置いた。その間、長髪の青年は何か気になるのか、しきりに周囲を見回している。金髪の青年はそれを気にした様子もなく、思いのほか愛想の良い人懐こい笑顔でアイスコーヒーとミルクポーション二つ、ガムシロップ二つを受け取った。甘党らしい。

「それで――、おいでになることは母から聞いてましたけど、どういったご用件ですか?」

 単刀直入に、一応、声音だけは柔らかくなるよう意識しながら実伽は尋ねた。多少つっけんどんな問いになってしまったが、母親から相手の素性も、今回の用件もロクに聞かされていないのだから仕方ない。

「ええと、妙な話で申し訳ないんですけど……あの、カウンター端にいる赤い蛇の置物に、片割れが――一対の白蛇がいたことを覚えてらっしゃいますか? 白蛇の置物はご実家にあったんですが、ちょっと成り行きでウチに来てるんです。ウチに白蛇の小物を沢山集めてるから、って更木さんのお母様から譲り受けたんですけど、その、凄く自分の片割れを……あの赤い蛇を恋しがってしまって。ええと、おかしな話をしてすみません」

 少し困ったような曖昧な微笑みを浮かべて、宮澤という青年はそう語った。彼が指し示す先には、実伽が実家から連れてきた赤い巳年の干支人形がある。

 確かに「奇妙」の一言に尽きる話だ。あの赤い蛇に白い連れがあったのは実伽もうっすら覚えていたが、その白蛇が実伽にとって何の面識もない青年の手に渡っていることも、それについてわざわざ青年が実伽を訪ねて来たことも。しかし頼りなさそうな笑みを浮かべながらも、真っ直ぐ実伽を見て静かに語る青年の様子が、それが実伽を騙す意図の荒唐無稽な作り話ではないように思わせた。

 実伽は不思議な話をする青年をとっくりと眺めた。服装や纏う雰囲気が控えめで、周囲の空気に溶け込むような風情があるが、よくよく見れば端正な目鼻立ちをしている。彼が持ち込んだ話もなかなか奇妙だが、気付いてしまえば「彼自身」こそが一番奇妙な存在のようにも思えた。これは実伽の脳裏を掠めた荒唐無稽な思い付きに過ぎないが、もし彼が「置物と言葉を交わせる人外のモノ」だと名乗っても、納得してしまいそうな何かを秘めて見える。

 実伽の祖父は科学で証明されない「奇妙な話」が好きな人物だった。両親はあまりそれを相手にしていなかったし、実伽自身も恐らく霊感の類はない。しかし祖父の影響か、更木家は全体として、モノにも魂が宿っているように扱い大切にする家風だった。それも手伝って宮澤の話を素直に聞けたのかもしれない。

(あの子を貰った時はまだ私も子供で、自分が欲しいってことばかり考えてたけど……そもそも「一対として作られた」ものだものね……。別れ別れにされちゃえば、それは悲しいはず。申し訳ないことをしちゃったなあ)

 雑貨を仕入れて売る立場である今の実伽ならば、製作者が「二つひと組」として作ったものを、バラバラにしようなどとは思わない。それは作った人も、その作られた物も悲しませてしまうと思うからだ。

「そうだったんですか。あの子は私が小さい頃、凄く気に入ってしまって母にねだって貰ったんです。白い子は姉に……みたいな話になった記憶ですけど、姉は家に置いてったんですね。私が赤い子を欲しがったってだけだから当然かな――」

 実伽の姉は進学時に関東へ引っ越して、そのまま向こうで結婚している。白蛇の人形が実家から縁あって彼らの元へ行ったならば、その人形は彼らのものだろう。

(寂しいけど、別れ別れのままは可哀想か……)

 実伽も良い大人だ。ずっと連れて来たとはいえ、置物ひとつ手放すのを渋るような歳ではない。何より実伽のなけなしの第六感が、彼らは実伽の赤い蛇を「迎えに来た」モノだと訴えていた。

「じゃあ、あの子も一緒に――」

「ですからこの子も一緒に……」

 実伽と宮澤の言葉が被った。お互い「えっ、」と一旦言葉を切り、先に再び動いたのは宮澤だった。左手首に引っ掛けていた小さな紙バッグの中から、広告紙に包まれた置物を取り出す。

「えと、ご迷惑でなければなんですが、この白蛇も隣に飾ってあげてくれませんか?」

 宮澤がニコリと笑って白蛇の置物をカウンターに置いた瞬間、置かれた白蛇と、カウンター端の赤い蛇が同時に小さく音を立てた――ような気がした。

 


 ――カタン! と小さく音を立つ。美郷の連れて来たハクと店の端に置かれていたコウが、文字通り飛び上がって喜んだのだ。置物たちの声を聞くことができる白蛇には、その互いを呼んで喜び合う小さな歓声が聞こえていた。

「片割れ」を求めて泣くハクのことを気に掛けていた白蛇は、小さめサイズで美郷が手首に引っ掛けた紙バッグの中にいた。白蛇ならばコウの声や匂いを探せると思ったからだ。美郷は「行った先にコウが居るとは限らないよ」と渋ったが怜路を味方につけて説得し、結果、コウが店の端に居るのを見事白蛇は発見した。

 ――ハク、コウ、嬉しい!

 紙バッグの端から鼻先だけ出した状態で、白蛇は喜ぶ。

(そうだね白太さん。さっきのはおれも分かったよ)

 心の中だけで美郷がそう返してくれた。

 ――ハク、泣いてる。嬉しい、泣く?

(泣き虫なら泣いちゃうかもねえ。嬉し泣きだね)

「良いんですか……? 一度差し上げたものなのに……」

「大丈夫ですよ、ウチにはまだまだ他に白蛇がいますけど、あの赤い蛇と一対の白蛇はこいつだけですから。どうかずっと一緒に居させてあげてください」

 美郷はにこやかにそう返事しながら、白蛇が入ったままの紙バッグをカウンターの下に隠した。無事にハクがコウと再会できたことに満足し、白蛇は紙バックの中に入れてあるハンカチに包まれた保冷剤へと懐く。ひんやり、しっとりした冷気が心地よい。

 ――ハク、コウ、嬉しい。白太さん嬉しい。

(そうだね、嬉しいね)

 ゆったりと優しい美郷の同意を聞きながら、白蛇は穏やかな気持ちで眠りに落ちていった。



 なお、これで狩野家の白蛇アイテムはひとつ減った――かと思いきや、アイスコーヒーを飲み終えた怜路が店内の和雑貨の中から新たに白蛇を発見してしまい、結局白蛇を二匹増やして一行は帰途に就いた。


おしまい

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