第1話  ゲーム最高。

「ねぇソラ~~そこの物資取って~。」

「ん、はい。」

「さんきゅ~。」

「えぇぇぇぇ敵来たあああああああああちょっちょどうs」

「うるせぇアオ。イヤホン貫通するわ。」

「あ倒せた。やっぱ僕にかかればね~。」

「なんだよ。ったくよぉ。」

〇月×日23時31分。私たちはいつも通りゲームをしていた。

「おい、ソラそっち敵行ったぞ。」

「あ、ほんとだ。……倒せた!」

「ナイス~初めての時から成長したね~ソラ~。」

「ありがとう、良かった!上達して。」

「確かに成長したね。まぁ僕に比べればまだまだだけd」

「「(あんた)(テメェ)には聞いてない(ねぇ)。」」

「二人ともひどくない?!」

「はは……。」

「ソラも擁護してよ?!?!」

(二人ともそこまで言わなくてもとは思うけどね……アオ)

私達が今やってるゲームは最近人気のFPSだ。それもかなり有名な。

おそらく世界中でプレイヤーが一億人を超えているであろうゲームである。

私達が出会ったのは、このFPSゲームのボイスチャットだった。出会った当時に初めてこのゲームをプレイした私とライが最初に出会い、このゲームのプレイに慣れてきた頃にアオとレオに会ったのである。当初は私がこの手のゲームのプレイに慣れてなさすぎて、アオにめちゃくちゃ文句を言われた。(ちなみに文句を言われて一番怒っていたのは、私じゃなくライだった。優しい)レオは面倒臭そうだったけど。丁寧に厳しくキャリーしてくれて、上手く出来たら褒めてくれた。ありがとうレオ。

そんなこんなで、私達はいつも通りのゲームタイムを満喫しているのである。

幸い、今日は金曜日で明日は学校が休みなので、思う存分4人とゲームできる。それが何よりも嬉しい。

「お!あと敵の数残り少ないよ!」

「ソラ~そっち行ってレオのカバーできる?」

「了解、任せて!」

「ナイス!ありがとう~!」

「アオ!何とんちんかんな方向向いてんだ!敵来てるぞ!」

「なんだよもう~せっかく回復してんのに~わほんとだ来てる。」

「ライ!お前も!気を抜くな!」

「はいは~い!わかってるよ!」

「ソラは教えた通りにな。お前不意打ちは得意だろ。」

「うん。了解。集中する。」

「よし。」

「なんか僕の扱い雑じゃない?!なんで僕も上手く立ち回ってるのに!」

「日頃の行いじゃない~?^^どんまい。」

「なんでだよ!僕は普段からちゃんとしてるだろ!でしょライそうd」

「ソラ~そっち大丈夫~?」

「話聞いてる?!」

「おいおいアオはそんなお喋りしてて大丈夫なのかよ。そっちから敵めちゃくちゃ来てんぞ?ずいぶん余裕だなァ?こっちは必死こいてんのによォ……。」

「ひえ余裕でじゃないです。そんなことないです。ちゃんとやってます。」

(アオはこういう時のレオには強く出れないよね……相変わらずだなぁ)

「お、ラストスパートだ!一気に蹴散らすぞぉ!」

(おぉもう復活した……はやーい……)

「ソラ大丈夫?行ける?」

「あ、うん、大丈夫!ライも気を付けて。」

「りょかい~!あったまってきた~!」

「よし!一気に叩くぞお前ら!」




「___終わったーーーーー!今回も最後まで残れたね!」

「やっぱ僕の立ち回り最強なんですわ!いぇ~いやっh」

「あの時はもう少し距離をとるべきだったな。次回からは……」

「ちょっと遮らないでくれる?!思いっきり叫ぼうとしたのに!」

「アァ?なんだよ。叫ぶなようるせぇな。」

「勝利の雄叫びくらいいいでしょうがぁ!!」

「テメェのうるせぇんだよ。」

「はぁ~~~~~~?!」

「はいはい二人とも喧嘩しちゃだめだよ。」

「ほんと飽きないねぇ~。仲良しじゃん。」

「そろそろ落ちる?皆。」

「そうだね~お疲れ様~。」

「チっ……お疲れさん。」

「はぁ~もう・・・・・乙。」

もうそろそろかと二人の喧嘩を仲裁した後、提案するとライが拾ってくれて、皆思い思いに挨拶をし、ボイスチャットから落ちていった。

(はぁ~~~楽しかったなぁ~)

……こんな日々がずっと続けばいいのに。



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