あの日、彼女が見た真実と、未来

Çava

捜査報告書1(捜査の端緒,要約)

対象住宅は,最寄駅から1kmほどの住宅街の中にある。

19時ころ,巡回警ら中,対象住宅前路上において,赤色24インチ型自転車1台を発見した。

当該自転車は,対象住宅の門扉前に置かれ,後輪にカギが設置されているものの,そのカギはかけられていない状態であった。

こうした発見状況であることから,当該自転車の車体番号を確認し,盗難届提出有無などを照会したところ,同番号での盗難届が提出されている事実は確認できないとのことであった。

そして,さらに状況を確認するべく,まずは当該住宅の居住者等から事情を聴取するべく,対象住宅の門扉横に設置されているインターフォンのボタンを押下し,反応を確認した。

すると,男性らしき声での応答があり,上記事情を確認するため事情を伺いたいと申し向けたところ,応答者はそれを応諾し,40歳から50歳前後とみられる成人男性1名が玄関先に現れた。

当該男性の供述要旨は,次のとおりである。

 私は,当該住宅の住人であり,タカハシという。

 当該自転車は,私のものでも家族のものでもない。

 いつからそこに置かれているかは知らない。

 ほかの家族は近所に出かけており,帰宅時間は分からない。

 帰宅したら知っているか聞いてみる。

 家族の誰かが借りたのかもしれないので,自転車はひとまず門扉内に入れておく。

応対に謝意を述べ,連絡先携帯電話番号を確認して書き留めた後に,対象住宅を去ることとした。

引き続き,後日盗難届の提出がないか改めて確認するなど,捜査を継続する。

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