紫のロボットに恋をして
保紫 奏杜
紫のロボットに恋をして
こんにちは、
皆さんは『紫のロボット』と言われたら、何を、誰を、思い浮かべるでしょうか?
有名どころでは、「機動戦士ガンダム」のドム。「新世紀エヴァンゲリオン」の初号機(イメージカラーは紫と黄緑)などがありますよね。
私にとっての『紫のロボット』は、「勇者王ガオガイガー」のボルフォッグです。今から十数年前、紫と黒のツートンカラーの彼に、私は恋に落ちたのでした。
実際に放映されていたのは随分と昔(1997~1998年)です。ではなぜ十数年前なのか? それは、旦那が私への布教のために取り寄せたDVDボックスが我が家へやってきたからなのです!
さて、私の最推しボルフォッグについて語る前に、「勇者王ガオガイガー」について軽くご紹介しましょう。ご存知の方はまた観たくなるとよいですし、ご存知なかった方はこれから観てみたくなるとよいです!(いや、ぜひ、観てほしい!)
「勇者王ガオガイガー」は、名古屋テレビ・サンライズ製作によるロボットアニメ『勇者シリーズ』の8作目(最終作)。リアルロボットな緊張感とスーパーロボットな熱血感が混ざり合った、個人的には『勇者シリーズ』の最高傑作です。OP曲からもう熱いっ!
まず特筆すべきは、ダブル主人公であること。
主人公の一人、
そしてもう一人の主人公が、
メカノイドであるガオガイガーをサポートする勇者ロボットたちも、よくキャラが立っています。もちろん、凱が所属する対宇宙防衛組織(以下
そして合体シーン!
リアルロボット系を意識したガオガイガーの合体シーンは、かなり気合が入っています。アニメを観ていると何度もそのシーンが使われるわけですが、何度観てもワクワクします。早送りなど勿体ない!
登場するハイテクツールも面白いですよ。ひとつ例を挙げれば、戦闘フィールドを作り出すディバイディングドライバーがあります。街中で戦うことが多い中、民間人の巻き添えを防ごうと考えられたハイテクツールなのです。
さて、私が恋に落ちた紫のロボット。
ボルフォッグは、GGG諜報部に所属する勇者ロボットです。ビークルモードではフェラーリ型のパトカーで、この時点では紫要素はなし。私たちの知る日本のパトカーと同じく、白と黒のツートンカラーです。そんな彼が人型ロボットへとシステムチェンジした姿が、紫色。紫と黒のツートンカラーなのです。
実はこのアニメに登場する勇者ロボットの一部には、ただのAIではない超AIなるものが積まれています。そう、『心』を持ったロボットとして、彼らは描かれているのです。そんな彼らが『心』を育てながら、様々な感情を取得していき、『勇気』を糧に侵略者たちと戦う。彼らの動力源として使われているGストーンは宇宙からもたらされた奇跡の宝石で、プラス思念をエネルギーに変える性質を持っていたりします。そうです、彼らに勇気ある限り、無限に近い力を引き出してくれます。『勇気』が敵に打ち勝つ重要な要素となりうるのです。熱い……!!
ボルフォッグの初登場はおそらく第9話(これはチラッとだけ)と遅く、本格的な登場は第11話から。そして第14話「霧が呼ぶ渓谷」でトドメを刺されました。もう何度観たか分からない神回です!
彼にはサポートメカとして二体のロボットがいましてね。彼が登場する前からGGGメンバーに使われていたバイクとヘリコプター、これも人型(表情を作れる顔はなし)に変形できるのです。ボルフォッグの命令で動かすことのできるこの二体はガンドーベル、ガングルーと呼称されていて、簡易型AIが搭載されています。彼らと共に攻撃する超分身殺法はめっちゃ格好良いですし、彼らと合体してビッグボルフォッグに変形もできてしまいます。この状態になると勇者ロボットの特徴というべき「表情のある顔」ではなくなるのですが、それもまた良し! バイク(右腕)とヘリコプター(左腕)の大きさが同じなわけはなし、どう考えてもリアルではあり得ない変形合体なのですが、ここは溢れる光で誤魔化すという潔さ。いえ、有り得なくはありませんとも。ブライシンクロン・マキシムなら可能ですから! リアルとロマンが融合する熱いロボットアニメ。これが「勇者王ガオガイガー」なのです!
ロボットの外観としては忍者ロボといえるでしょうか。ボルフォッグには銃火器装備はなく、隠密行動に長けた技が多くあります。ガスを噴射して映像を投影したり、光学迷彩を使って隠れたり、強力な電磁波の中でも彼だけ動けたり。機動部隊の支援を目的として造られたため、彼らより小柄でスマートで。諜報部所属+彼だけの特殊設計+彼だけに与えられている特大の権限(なんとGGG基地の一部である諜報潜水艦を独自の判断で操艦できてしまうのです!)を持ち、性格は冷静沈着。主人公の一人である護少年の護衛任務もこなします。
はい、特別感に弱い私です。いや、惚れますって! めっちゃ格好良いんですもん。小西克幸さんの声も併せて、最高に格好良い。ロボットアニメなんて全然観ない義父母(On義実家)の前で映像流して布教しようとしていましたわ私。○○ちゃんはこういうのが好きなんやねぇ、と優しい対応、本当にありがとうございます……!
あの頃は知らない土地に来て、新しい職場に飛び込んだ時期でした。何かに夢中になることで、現実の辛さから逃げていたのかもしれません。職場の面々に馴染むまで数年かかりましたから。その間、よくよく私の精神的な支えになってくれました。これを布教してきたのが旦那だったため、遠慮なく話せたことも良かったのでしょう。まぁ多分、ここまで惚れ込むことは想定外だったでしょうが。笑
そしてこの恋は、
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます