第5話 再会

朝の爽やかな風が

部屋に入り込む…


ユージは落ち着かない面もちで

何から手を付けて良いのか

分からないまま時間が過ぎていく…


カオルに嘘をついたのは

これが初めてだ…

だが、前の彼女と会わなければならないなど

言えるはずがないじゃないか…


近くを通る電車の往来を

何本聞いただろうか…

意を決した様に立ち上がり

ユージは出掛ける


一時間ほど車を走らせると

ヒロミの家から5分ほどの

喫茶店に着いた。

まだ来てないようだな…


店に入り席につくと

携帯電話が鳴る

「ゴメンね~もう着くから」

小走りなのか…

少し息づかいが荒く慌てた感じだった

時間には遅れていない

ゆっくりで大丈夫だと伝えた。

しかし、あの気づかい

変わらないなぁ


ほどなくして

ヒロミが店に入って来た

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