第21話 ドワーフの火酒

 ドワーフの火酒は蒸留酒だが、途中まではエルフ薬学の消毒液と工程が同じ。

その為、怪我をしたドワーフが消毒液を味付けして飲んだのが始まりとも言われている。




ドワーフの火酒について。

夜遅くに小雪の舞うロイターに辿りつき、温め直した食事が出るまでの間に[ドワーフの火酒]をいただきました。


ディッツ(ドワーフ)

「うむ、これが酒と言うものだ」


フール(エルフ)

「エルフの里には飲酒の習慣はありませんが……消毒液ですね。これは」


信濃(竜人)

「風味がない……。」


17(魔族、博徒崩れ)

「割って飲む酒だね。果汁で割ると口当たり良くなるから、飲ませるには向いてる〜。」


カエデ(竜人、転生者)

「これに似た酒を知ってる。ショットグラスで煽ったのが懐かしい」


 たしかに体は温まった感じはしたのですが、私には「口内の消毒に使う薬」にしか思えませんでした。(人間、神官)


 ただ17がカジノで学んだレシピだと、果汁で割ってくれた火酒は飲みやすく、カエデは「カジノでこれが出るのはヤバい」と苦笑していました。


ペプシの手記より抜粋


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