【短歌10首連作】それはまるで昭和の演歌のような

【短歌10首連作】それはまるで昭和の演歌のような

ありきたり言い訳そんな嘘ばかり餌に釣られたおばかは私


傘の下気持ちはいつも悔いばかり蹴飛ばす石が転がりドボン


さよならと紙片を残し巣立ってく背中も見せずそっと戸を閉め


旅の空 地の果てまでもつい逃げる 手荷物ひとつ遠ざかる街


なんでもと匂わす私ぬるいけど寝る気はないわ のぼせないでね


はまりそう秘密の夜はふの字かな 下手はこりごりほどなく冷めて


また独り 港に流れ向こう見ずめんどくさいともう投げやりで


やがてそうゆっくり時は流れてく 夜鷹よたかにだって止まり木いるわ


ラズベリーリキュール底にルームキー レスはいらないロジカルもない


わびしいて? おかしなことをいう人ね あなたと私、関係ないじゃん

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