甲子園の詩
トランペットが鳴り響き 静かに一歩、二歩、三歩
未来をまっすぐ見据え 闘志を燃やす
マスクの下 瞳はダイヤモンドを見渡した
声を上げ ミットを構えて 戦いを迎える
マウンドの上 重圧を背負いながら 信頼の指先に頷いた
グローブの皺に千夜が折り畳まれ 観衆は息を止める
旋風起こし 大きく肩を回して 指先ねじり 腕の軌跡 その一球
バットの響き 白い弾丸 舞い上がり 天高く空を裂く
雲の隙間から 陽光の雫 頬を伝い砂の海に溶け
歓声の波が押し寄せ引き返し 渦を巻いて 鼓動を早め
背中で時を押し出し 空気は震える弦となる
白線が天地を繋ぎ 向かい風に逆らって 白球を追う
伸ばされた手が 落ちゆく影を掴み取る
勇気をもって 一縷の希望へ滑り込み 飛び散る砂
瞬間の火花が 勝利への炎を灯す
力強いガッツポーズ メガホン叩き
また逆境に立ち向かって 何度でも這い上がる
破れたユニフォームの糸が 夏の物語を紡いでゆく
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