いやぁ、ガッツリSFでしたね。 しかもきれいにオチのついている掌編。 見事。ショートショートSFここにあり。 それにしても言葉は失われ始めるとあっと言う間です。 現在約6000~7000の言語があるといわれていますが、その8~9割は消滅するだろうとも言われています。 その中に日本語が含まれるかどうかは話者・筆者次第。 そして万一そうなった時に文献史料になるのは、もしかしたらこの作品かもしれません。もしくはあなたの作品? あっさり読めて深い読後感を味わえるとても良い作品です!
株式会社ロンギヌスの槍――この不思議な社名に惹かれて読み進めるうち、まるで未来の考古学者になった気分で物語の迷宮に迷い込みました。 異星に残された地球の「言葉」を巡るミステリーは、シリアスなのにどこかユーモラス。紅茶や家族のやりとりが絶妙なスパイスになっていているのがいいんです。そして、日常と非日常が静かに交差する世界で、過去の断片がふとした瞬間に現代とつながる感覚がたまりません。 秘密の香りただようオフィスで、あなたも一緒に“解読”の謎解きに挑んでみませんか?
我々は、数百年前の言語を解読するのにも多くの記録と知恵を必要とする。それが別世界になると、なおさらだ。そこに何が書いてあるか?それを知りたいなら、この物語に触れてみるといいだろう。