量子霊神 ～無窮の剣影～

霊峰道場。

永劫王の鎖が一行を襲い、戦いが頂点に達する。

銀光の剣気と緋炎の霊気がぶつかり合い、道場が震える。

永劫王の鎖が時間を歪め、雷雲峰の動きを封じる。

「汝の絆、俺の永劫には及ばぬ！」

永劫王が嗤い、鎖を振るう。

空間が裂け、雷雲峰の剣が空を切る。

弟子たちが叫ぶ。

「師匠！」

霧花の槍が鎖を切り、翠蓮の薬が仲間を癒す。

「師匠、負けないで！」

「皆の命、守るよ！」

風翔と月瑠の剣気が、永劫王に迫る。

「師匠、俺たちが援護する！」

「風翔、行くわよ！」

岩虎の大槌が地面を割り、蒼羽の矢が鎖を狙う。

「てめえ、仲間を傷つけるな！」

「師匠、俺の矢で道を開きます！」

雷雲峰は弟子たちの絆を感じ、深蒼の瞳に力を宿す。

「皆の意志、受け取った！」

量子霊神の粒子を限界まで活性化。

体が軋み、緋炎の血が滴るが、意志で耐える。

「時斬乱舞・永劫断！」

新たな奥義が炸裂。

銀光の剣気が時間軸を切り裂き、永劫王の鎖を粉砕。

永劫王が膝をつき、呻く。

「何…この力は…！」

雷雲峰は剣を振り、叫ぶ。

「絆は永劫を超える！ それが俺たちの剣だ！」

弟子たちの剣気、大槌、矢、槍が、永劫王を包む。

翠蓮の薬が、一行の傷を癒す。

永劫王が最後の力を振り絞る。

「まだだ！ 武林は俺のもの！」

だが、雷雲峰の剣気が彼の胸を貫く。

鎖が砕け、永劫王が倒れる。

道場に静寂が訪れる。

雷雲峰は剣を収め、弟子たちを見回す。

「皆、よくやった。永劫王、倒した。」

風翔が笑う。

「師匠、すげえ！ 俺たち、最強だぜ！」

月瑠が微笑む。

「風翔、今回は認めてあげるわ。」

岩虎が豪笑する。

「ははっ！ 師匠、俺、もっと強くなるぜ！」

蒼羽が弓を下ろし、頷く。

「師匠、俺も活躍できた。」

霧花が槍を握り、言う。

「過去を乗り越えられた。師匠、ありがとう。」

翠蓮が微笑む。

「皆の絆、最高の薬だね。」

量子霊神の声が響く。

「永劫王は、最後の敵。武林の平和が訪れる。」

雷雲峰の深蒼の瞳が、地平線を見つめる。

「だが、俺たちの旅は続く。武林を守るため。」

一行は道場で休息を取る。

銀光の朝日が、武林大陸を照らす。

新たな冒険が、待っていた。