ボクとせんせい 追加版

@kamekamikameru

ボクとせんせい 追加

『ボク』のお母さんは「『せんせい』にバイバイしてくるのよ」と言った。

彼は「うん!」と笑顔で答えた。


彼は静かに目を閉じている女性(『せんせい』)の前で

楽しそうに「チューリップ」を歌いだし、

彼女のお母さんも一緒になって歌っていた


彼のお母さんが部屋を出た後も、しばらく楽しそうに話していた

その時、病室の方に足音が近づいてきた。


男は病室に入るとそこにいた彼をしばらく睨みつづけた。

そして、突然怒鳴り声を上げながら、彼を病室の端まで追い詰めた。

彼は状況が理解できず、恐ろしいものを見る目で男を見ていた。


男はしばらく怒鳴りつづけたが、

変わらずこちらを見ていたので、ため息をつき、

離婚届を置いて立ち去って行った。


男が立ち去った後、彼女のお母さんは、

感情が爆発して泣いた彼を優しくなであやし続けた。


その時お母さんは、

彼女が特別支援学級の先生をしていた時の日記に

書かれた内容を思い出していた。

それは、彼が当時小学生の時だった。


ある担任の先生は

気に入らないことがあるとすぐに廊下に呼び出し怒鳴っていた。

叱っていたというよりかは、文句を言っているような口調で。

それが積み重なり、転校していってしまった彼を

後ろから見ているしかなかった。


彼は先生に向かって笑顔で「バイバイ」と手を振った後、

しばらくして何かを悟ったように泣き出してしまった。          (終)

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