「こんな時だからこそ描く(書く)んじゃねぇか」映画『HOKUSAI』より

楠本恵士

第1話・ある日本映画について語ろうか〔心にグサッと刺さったままの言葉〕

 思えば子供の時から現在に至るまで、いろいろと心に残るモノは年代別にありました……その中で選ぶとなると、難しいのですが。

 年代と共に心に残るモノは変化していきます。

 そこで今現在、心に刺さったままになっていて。

 自分の人生に影響を与え、基本指針となっているモノについて少しばかり語らせていただきます。

(なお、反論&イチャモン&マウントは一切受け付けません) 


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 自分が厳選して最初に選んだのは2021年公開の日本映画『HOKUSAI北斎


 タイトル通り、葛飾 北斎の壮年から老年の生き様を描いた作品です……内容に関しては各自でググッてもらうとして(紹介している作者不親切……今の時代、検索すれば簡単に内容がわかる映画を、いちいち説明していたらコスパ悪い


 そのHOKUSAIの中で主人公の葛飾 北斎が二回ほど発したセリフが、創作を行う者の心にグサッと刺さり、深部に染み込みました。


 ある状況で仲間の絵師や創作者が大変な状況になっていた時。


 北斎が周囲から言われた言葉に返した言葉。


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周囲「こんな(大変に)時に描くのか?」


北斎「こんな時だからこそ、描くんじゃねえか」


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 創作する者の心にグサッと深く突き刺さり涙が目頭に浮かびました。


 現代のように誰でも気楽にネットで、自由に作品発表ができる恵まれた環境の時代と異なり。


 幕府の厳しい検閲の中で、時にはとがめを覚悟して、命がけで創作をした者たち。

 処刑されたりした創作者もいたでしょう。


 そんな中で、創作魂を最後まで、貫き通した葛飾 北斎の姿に、心が熱くなり……いろいろと考えさせられました。


 映画『HOKUSAI』……自分の中では、珠玉の逸品です(創作する者は、一度は観た方がいい映画です……たぶん)


 個人の好きとか〝推し〟は無理強いとか強制はしません、自分が心に刺さったモノが他人の心に刺さるとは限らないので。

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