沼の底を目指して
蓮村 遼
推しよ、永遠なれ。
今までの人生で、こんなに狂おしいほど好きになったことがあっただろうか。しかし、こんな激重な好き好き文章を公衆の面前に晒すのは…。しかし、これだけの想いを内に秘めるには溢れてしまいそうで…。
ん?なんだこの自主企画…。求めていたものはこれでは!?
そんな絶好の餌を見つけたので今キーボードをガンガン叩いております。
本当にこのような機会をいただきありがろうございます。
私は人生で特にやりたいこともないし、そもそも生き続ける意味がないと思って居ました。仕事は忙しいし、プライベートでも仕事が脳みそを席巻するし(結局仕事で人生回ってる…)。生きづらかったんです。お先真っ暗。
でも、そんな闇に一筋の光、いや高輝度のものが落ちてきたんです。推しという隕石が。
皆様はTRPGというゲームを御存じでしょうか?ゲーム機がなくても、シナリオと人がいればできる、そんなゲーム。そして、ご存じでしょうか?このゲームシナリオライターのディズムさんという人物を。
私が初めて出会ったシナリオは、このディズムさんが執筆した『カタシロ』という作品でした。
youtubeで「なんか面白そうなもんないかな~」と動画を探していた時、たまたま怪しげなサムネイルの1時間くらいの動画と出会いました。
内容は何も知らない、記憶喪失という設定の一人のプレイヤーが、ディズムさん扮する医者と会話をしつつ記憶喪失の治療をしていくというもの。
…これが面白いのなんのって…!
このTRPGというものは一度シナリオをプレイしてしまうと、二度とそのシナリオは遊べないという、一回こっきりのものだったんです。だからネタバレは決してしてはいけない、禁断の行為です。ここでも絶対しません!
『カタシロ』は内容の自由度が非常に高く、そのプレイヤーの人間性が如実に現れるある意味恐ろしいゲームです。会話を通してその人となりを丸裸にしていく様は、決して強引ではなく、しかし控え目でもなく、まるで一度閉じてしまった蕾を再び花開かせるかのような…。そんな絶妙なシナリオなんです!!
そして、何がすごいって、どんな人が来ても、どんな状況でもプレイヤーを誘い、導くディズムさんの教養と対応力、包容力なんです!これもネタバレ厳重注意なので深くは全然書けませんが、戸惑うプレイヤーを落ち着かせ、ユーモアにはユーモアで返し、感情をぶつけ合い…。どんな人生を送れば、そのように多種多様な人に対応できるのか。どんなインプットをすれば、あのような言葉選びが、声色が使えるのか…。初めて作品を浴びたとき、私は本当に開いた口がふさがりませんでした。
それ以来、私は完璧にこの人の沼に浸かったのです。
ディズムさんは自身が所属する『驚天動地倶楽部』のリーダーを担っており、毎週のように仲間たちと企画を行い精力的に活動しています。時にはシナリオを回し、時にはメンバーと舞い踊り、時にははしゃぎ…。変幻自在なエンターテイナーに、すっかり私の心はくぎ付けになりました。
そして、ご自身のイケボイスを惜しみなく使ってきやがるので、もう心臓がもちません。マスクの下から繰り出されるシナリオのあんなセリフやこんなセリフ、それをあのバリトンボイスで、優しく、怪しく、恐ろしく。その表現も多岐にわたり、聞き逃さないためにもイヤホンは必須です。
お顔は仮面で隠しておられますが、それが良い。あれこれ詮索するのは野暮ってもんで。仮面もかっこいいのでそれだけでOKです。
そして、私の好きポイント(まだあるんかい)は、何といってもその人らしさ、そのものです(私の主観ですので、実際とは異なるかもしれませんので悪しからず)。
ご自身は最高のエンターテインメントを提供することを信条にしておられ、そのためには自身の命まで削ってませんか?と思うような生活をしているように感じます。自己肯定感もあまり高くないように感じ(失礼)、その中で必死に藻掻いて求められる物を生み出す苦悩をお話されていたときもあったような。結構参っているような状況も度々…。弱ってる男性ってのもい…、あ、黙ります。
でも、そこまでしても自分の役割を成し遂げようとする覚悟に、想いに私は憧れるのです。本当にかっこよいのです。一つ芯の通ってる男性はどうしてこんなにかっこよいのでしょうか。あまり、私の心臓を握らないでほしいです、好きが募って苦しいから。
ただの一般人である私は、推しが好きなことをできるように供給されるものを享受し、拡散し、応援し続けます。
だから、どうか。身体を大切にして長生きしてほしいです。若いころの無理は年を取ってからぶん殴りに来るそうですから。
推しよ、永遠なれ。
沼の底を目指して 蓮村 遼 @hasutera
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます