これぐらいの年齢だと誰にでもあるであろう、眠れない夜。
その眠れない夜をきっかけに出会った抹茶さんとの不思議な交流、抹茶さんの優しさや謎めいた存在感が心に残りました。
主人公の成長と、依存からの解放が美しく描かれ、夏の終わりに訪れる感情の変化が切なくも、そこに希望を感じました。
優しさが持つ力と、それに伴う苦しみ、とても印象的でした。
メゾンマルジェラにレプリカ オードトワレ マッチャメディテーションという名前の香水があるのですがそれが頭の中でこの文章を読みながら、ずっと香っていました。
きっと大人の抹茶さんによくお似合いです。